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舞台挨拶・イベント

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『いなくなれ、群青』完成披露試写会

2019-08-13 更新

横浜流星、飯豊まりえ、黒羽麻璃央、矢作穂香、松岡広大、松本妃代、中村里帆、柳明菜監督、神前 暁(音楽)

いなくなれ、群青inakunare-gunjo 配給:KADOKAWA/エイベックス・ピクチャーズ
9月6日(金) 全国ロードショー
© 河野裕/新潮社
© 2019映画「いなくなれ、群青」製作委員会

 映画『いなくなれ、群青』の完成披露試写会が都内で行われ、舞台挨拶に横浜流星、飯豊まりえ、矢作穂香、松岡広大、松本妃代、中村里帆、黒羽麻璃央、柳明菜監督、神前 暁(音楽)が出席した。キャスト陣はそろってオフホワイトの衣装を着て登場し、映画のファンタジックな世界観を客席に伝えた。


 本作は、第8回「大学読書人大賞」受賞作で、「読書メーター読みたい本ランキング」第1位を獲得した河野裕による青春ミステリー小説『いなくなれ、群青』を映画化。捨てられた人たちが行き着く島“階段島”を舞台に、ミステリアスな雰囲気をまとう少年・七草と幼なじみの少女・真辺の姿が描かれる。

 主演の七草役を務めた横浜は、完成した映画について、「作品の持つ美しい世界観は、原作が好きな方にも喜んでもらえると思います。そこは、自信を持って言える注目ポイントです。それと、セリフをいかにナチュラルに言おうかと悩みながら演じていたのですが、監督の演出のおかげで素敵な作品になりました」とアピールした。


inakunare-gunjo

 七草の幼馴染・真辺由宇役を務めた飯豊は「横浜さんとは撮影中は他愛もないお話をしていました。何を投げても綺麗にポーンと返してくれる。どこか絶対的に受け入れてくれるものがある感じがあって、そこが共感しました」と横浜との共演を振り返った。


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 飯豊と横浜は、映画では初共演となる。横浜は、「芝居は発信されたもの対して返すけれど、七草は一回自分の中に落とし込んでから返すので、間を取るタイミングが難しかった。感情的な真辺とセリフのキャッチボールがうまくできなくて、大変だった」と語った。

 横浜が演じた七草は“悲観主義者”、飯豊が演じた真辺は“理想主義者”であることにちなみ、「2人のどちらの考え方に近いですか?」という質問が飛ぶと、横浜は「僕は、どちらの要素も持っていますが、近いのは七草かな。感情を抑え込むタイプです」とコメント。飯豊は「演じていて、横浜さんは私とは根本的に正反対だなと思いました。私は悲観主義ではないです。目標を口に出すことは間違ってないと思っているので、淡々としていると思います」と語った。


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 横浜・飯豊・矢作・松岡は同学年で、飯豊と松岡、横浜と矢作は同じクラスメイトだったという。「(松岡)広大くんは学級委員でした。みんな広大くんについていく感じでした」と飯豊が話すと、松岡は「自分で立候補して、3年間学級委員をして、まとめ役で頑張ってました」と笑顔で告白。また、松岡は、高校時代の横浜について「温泉に入るとすごい笑顔になるんです(笑)」とエピソードも披露。矢作が「横浜くんは、楽しそうな時もあるし、すごく凛としている時もあるよね」と同調すると、横浜は「そうなんです。僕は、二面性を持っています」とにっこり。


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 原作の空気感を大切に再現した柳監督は、アメリカの高校在学中の2001年に短編映画でバッカイフィルムフェスティバルのオハイオ州優秀賞を受賞し、帰国後、カメラマン・映像監督として活動してきた。柳監督は「皆さんの一人ひとりの中にそれぞれの『いなくなれ、群青』の答えが存在します」作品をとアピールした。本作の撮影では映画の神が舞い降り、横浜が「自然に恵まれました」と言うように、雨や晴れ間など天気が奇跡的なタイミングで移り変わったという。

 最後に横浜は、「何度観ても感じ方が変わると思うので、皆さんなりに『いなくなれ、群青』の答えを見つけてください」とメッセージを伝えた。


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(取材・文・写真:Sachiko Fukuzumi)



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