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『典座 -TENZO-』第72回カンヌ国際映画祭へ出品決定!

2019-04-26 更新

典座 -TENZO-tenza
© 全国曹洞宗青年会

 『サウダーヂ』(11)、『バンコクナイツ』(16)などの話題作も記憶に新しい空族、富田克也の最新作『典座 -TENZO-』(2019年秋公開予定)が、5月14日(火) より開催される第72回カンヌ国際映画祭において、批評家週間「特別招待部門」へ正式出品が決定した。

 「典座」とは、禅宗の寺院においての僧侶やお寺への参拝者の食事を司る役職のこと。仏道修行に励む僧堂において、調理を司る典座職は、曹洞宗で六知事という重要な六人のうちの欠かせない一人であり、典座の教えは調理のみならず仏道を歩むうえでとても大切な教えを多く含む。

 本作は、全国曹洞宗青年会より依頼を受け、道元禅師が遺した「典座教訓」を軸に、3.11以降の現代日本における仏教の意義、そして信仰とは何かを探求した作品。今を生きることを紐解きつつ、ドキュメンタリーとフィクション、そして時間と空間をも自在に飛び越えながら、禅問答のように描く稀有な仏教映画がここに完成した。

 監督の富田克也は、2011年に公開された『サウダーヂ』が、ロカルノ国際映画祭の国際コンペティションに招待され、ナント三大陸映画祭グランプリ。国内では、高崎映画祭最優秀作品賞、毎日映画コンクール優秀作品賞&監督賞をW受賞。またタイ・ラオスオールロケを敢行した2016年公開作『バンコクナイツ』がロカルノ国際映画祭の国際コンペティションなど世界中の約30の映画祭に招待。国内では、第72回「毎日映画コンクール」にて監督賞、音楽賞をW受賞。その年の「キネマ旬報ベスト10」では6位に選出されるなど国内外で常に高い評価を受けてきた。

 今回、カンヌ映画祭への出品は本作が初めてだが、今までにフランスのラ・ロシェル国際映画祭や韓国の全州映画祭など、実に世界各地で7回の富田克也レトロスペクティブが特集されるなど各国の映画人から注目を浴びており、満を持してのカンヌ出品となる。


◆ 富田克也監督 コメント

 

 この作品は、全国曹洞宗青年会からの依頼を受け作りました。3.11以後、彼らは人々から必要とされ始めたと感じています。そして私たち空族も、『サウダーヂ』で描いた疲弊し空洞化する現代の日本社会の姿、『バンコクナイツ』の撮影を通じてアジア的な仏教感に触れ、今こそ日本人には信仰が必要なのではないかという思いからこれを引き受けました。カンヌ映画祭からの招待は、まさにご縁を頂いたということだと思っています。



(オフィシャル素材提供)



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