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舞台挨拶・イベント

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『ヒキタさん! ご懐妊ですよ』
完成披露上映会

2019-09-11 更新

松重 豊、北川景子、濱田 岳、山中 崇、伊東四朗、細川 徹監督

ヒキタさん! ご懐妊ですよhikitasan-gokainin 配給:東急レクリエーション
10月4日(金) 全国ロードショー
© 2019「ヒキタさん! ご懐妊ですよ」製作委員会

 日本を代表する名バイプレーヤー松重 豊の待望の初主演映画『ヒキタさん! ご懐妊ですよ』が10月4日(金)より全国公開となる。この度、10月4日(金)の公開を前に、主演の松重 豊をはじめ、北川景子、濱田 岳、山中 崇、伊東四朗、細川 徹監督が登壇する完成披露上映会が実施された。


 本作が自身初の映画主演作という松重は、「この年まで俳優をやっていると“初主演”という響きに気恥ずかしいものがあり、役を演じているには脇役だろうが変わらないわけですが、しかも男の妊活やアラフィフといったテーマで、刑事ものなどはこれまでもやってきましたけど、本当に知らないことが多くて、勉強にもなる映画だと思う。」と照れ笑いを浮かべた。

 過去に親子役や上司と部下など何度か松重とは共演してきた北川景子。今回は初の夫婦役での共演となるが、かなりの年の差夫婦だ。北川は「(年の差を)松重さんは気にされていると聞きましたけど、自分は全然気になっていなくて」と笑顔。松重は「Wikipediaで調べたら二回り違うんですよ! 愕然としました。“全然夫婦に見えないじゃないか”と言われたらどうしよう……と」と当時の不安を語ると、細川監督からは「衣装合わせや撮影初日にも「(夫婦に)見える? 見える?」と心配されてましたよね」と暴露されていた。そんな不安げな松重とは対照的に北川は「打ち合わせとかはせず、初日から夫婦の空気感が作れたと思います」と語り、監督も「カットをかけないでいると自然にアドリブが続いてくんですよね。その時にこの二人は夫婦に見えるって確信したのを覚えてます」と二人の生み出す夫婦役への太鼓判を押した。

 また、松重、北川とともに今まで共演作品の多かった濱田 岳は、今回松重演じるヒキタの担当編集者を演じている。「こんなに松重さんと近い距離感で台詞のキャッチボールが出来たのは初めて。サウナのシーンも松重さんと一緒に調べたり、楽しい時間でした」と語ると、松重が「いつもは僕が上司役で怒鳴ったりする役なので……あれ? 岳どこいった?」、濱田「いるよ!」と身長差でいじるなど見事な掛け合いを見せ、会場の笑いを誘った。

 ヒキタ夫妻の担当医を演じた山中 崇は、「ハートフルなお話の裏で、【妊活や不妊治療の現実】もしっかりとリアルに描かれています」と話し、サチの厳格な父親を演じた伊東四朗は「劇中の中でもいろいろきつい言葉を投げていたけど、いまだに彼(松重)には、いい感情を持ってません! 憎らしい男だねぇ」と最愛の娘を嫁に出した男親の複雑な感情を舞台上でも再現。この愛溢れる婿いびりに、松重も「先輩、いじめないでくださいよ~(笑)」とタジタジだった。

 実際は年の差がありながら、二人三脚で進んでいくヒキタ夫婦は、現代の夫婦の理想の姿かもしれない。「10個以上も年下のサチがしっかりして、夫を支えているように見えるんですけど、笑ってドーンとして構えているのが頼れる夫の姿だと思いましたね。暗い雰囲気を作らずニュートラル。ずーっと変わらないところが男性としても夫としても素敵だと思います。現場での松重さんもニュートラルで、ヒキタさんの共通点かなと思いますね」と北川。それを受けた松重は「僕の中にも年下の女性に怒られたいっていう願望があったんだなと(笑)。撮影現場でも北川さんがいらっしゃるときはとても雰囲気が良くて。彼女が一日早くクランクアップしたんですが、その翌日は朝から一気に怒号が飛ぶ現場になって……。我々はそれをサチロスと呼んでました(笑)」と思わぬエピソードを明かしてくれた。

 また長く結婚生活で妻と連れ添っている松重と伊東の二人に【良い夫婦でいるためのルール】を聞いてみたところ、松重は「言葉のキャッチボール、くだらない会話でいいんです。会話をする、キャッチボールを続けている関係かどうかではないでしょうか」と語り、伊東は「当たり前だと思わないこと。ご飯をつくってくれるのも、掃除洗濯してくれるのも、妻がそこにいてくれるのも当たり前のことではない。元々は赤の他人だったという、すごい“縁”という接着剤があったんです。それを忘れないこと」と語った。その答えを受けた北川は「この映画の中も、松重さんも伊東さんも、それぞれの夫婦の空気感があるんだと思います。私はまだ(結婚して)3年半と少しくらいなんですけど、まだ探り合っているところがあるかと思うので、これからも細く長くで続けていけたらいいなと思いました」とコメントし、観客も深くうなずいていた。

 最後に松重は「子どもを作ろうと思った人は世の中にはいっぱいいると思いますし、でも不妊治療まで踏み込んだ人は少ないかもしれません。この映画をやって、じつは僕も私もという声をすごく聞きました。みんなに悩みを打ち明けることもなく閉ざしている人もいるかもしれませんけど、身近な問題だなとこの映画をやって分かりました。この映画は不妊がテーマだといって難しいものでもないし、観た人がどう思ってどう感じているかがすごく面白い映画です」と語り、温かい空気の中イベントは幕を閉じた。


hikitasan-gokainin


(オフィシャル素材提供)



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