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舞台挨拶・イベント

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『殺人鬼を飼う女』完成披露試写会

2019-03-29 更新

飛鳥 凛、大島正華、松山愛里、中谷仁美、中田秀夫監督

殺人鬼を飼う女satsujyo 配給:KADOKAWA
4月12日(金) テアトル新宿/池袋シネマ・ロサほか全国ロードショー
© 2019「殺人鬼を飼う女」製作委員会

 この度、KADOKAWAとハピネットの共同製作によって、閉塞気味のこの映画界において「リミッターを外せ!」を合言葉に、あえてタブーとされる題材をテーマに、クリエイターたちの感性と才能を思うままに爆発させた、“ジャンル映画”の中でも特にエッジの立った作品を共同で開発、発信していくプロジェクト『ハイテンション・ムービー・プロジェクト』を立ち上げた。記念すべきプロジェクト第一弾は4月12日公開『殺人鬼を飼う女』。上質なサスペンス要素とエロティックで大胆な描写の中に、壊れそうな程繊細な純愛を描いた大石圭の同名小説を、1998年公開映画『リング』が大ヒットし、昨年公開された『スマホを落としただけなのに』は興行収入18億円を超える大ヒット、さらに今年5月には『貞子』の新作公開を控え、現在黒沢 清や清水 崇らと並ぶ、Jホラー(ジャパニーズホラー)代表の一人と目されている中田秀夫監督がメガホンを取る。第一弾の本作主演は、日活ロマンポルノ45周年を記念した「ロマンポルノ・リブート・プロジェクト」人気作の1つ『ホワイトリリー』(中田秀夫監督)で主演を務めた飛鳥 凛。本作で中田監督と再タッグを組み、その存在感と確かな演技力を存分に発揮している。

 本作では、幼少期に義理の父から受けた悍ましい虐待が原因で解離性同一性障害を患っているキョウコを飛鳥が演じる。別人格を作ることで自身を守ってきたキョウコの中には3つ人格が生まれた。主人各含めた人格を4人の女優陣でミステリアスかつ官能的に演じ分けた問題作がこの度、完成を祝し完成披露試写会を行った。中田秀夫監督をはじめ、4人格を演じた飛鳥 凛、大島正華、松山愛里、中谷仁美が本作の“エロティシズム溢れるサスペンス・ホラー”のキーアイテムである、赤ワインと生々しい鮮血を連想させる真紅のドレスを身に纏い華麗に登壇し、飛鳥凛28歳のリアル誕生日を祝し、監督から作品に実際に登場したスペシャルワインをプレゼント! この世に一本しかない超プレミアムな代物に飛鳥 凛も感激! 会場がお祝いムード一体となった。


 この度、本作の完成を祝し一般試写会を神楽座にて行った。平日の夜にも関わらず、本作を一早く鑑賞するチャンス掴んだ観客が今か今かと待ちわびる満員の会場の中、イベントはスタートした。本作のメガホンを取ったホラーの巨匠中田秀夫監督が待ってました!と言わんばかりの大きな拍手で登壇し、主演の主人格で、ギャルソンのキョウコを演じた飛鳥 凛、キョウコの内に潜む別人格をそれぞれに演じた、大島正華、松山愛里、中谷仁美らが、本作のキーアイテムでもある、真っ赤なワインと鮮血をイメージしたセクシーで挑発的なドレスを身に纏い登壇し会場を一気に、作品の世界感へと誘った。

 本作で中田監督と映画、ドラマも合わせ3度目のタッグとなる飛鳥 凛は「こうして再び中田監督の映画に出演できて、そしてこの完成披露試写会が私の誕生に行われたことに本当に幸せを感じております。本日はよろしくお願いします」と挨拶し、今日が28歳の誕生日という特別な一夜にワクワクが隠せない様子だ。そしてキョウコと愛し合うレズビアンの人格直美を演じた大島は「ついにこうやって皆様に観ていただけて大変嬉しく思ってます。本日はよろしくお願いいたします」、松山は「ビッチで自由奔放な女ゆかりを演じました松山愛里と申します。本日はよろしくお願いいたします」、キョウコの虐待された少女時代のままのハルを演じた中谷は「今日はどうぞよろしくお願いいたします」と人格をそれぞれに演じた女優陣が挨拶した。

 中田監督は「この映画は約1年前に完成し、本日皆さんにお披露目出来たことを嬉しく思います。ハイテンションで作ったシーンも多々あるので皆さん楽しんでいって下さい」と本作の完成に喜びと自信を覗かせた。女優陣の華やかで真っ赤なドレスに対して飛鳥は「作品の中でたくさんの赤があるのでそこにも注目して欲しい!」、大島は「強さの中にセクシーさがありこんなに赤が並ぶと凄い迫力ですね」、松山は「同じ“赤”のドレスでもそれぞれの劇中の役キャラクターとリンクした衣装でみんなとっても似合ってますね」と話し、中谷は「結構赤いドレスって照れますね」と笑うと、「さっきまんざらでも無かったじゃん(笑)!」と松山がツコッむ一幕も。

 そして“リミッターを外せ!”を合言葉にした“ハイテンション・ムービー・プロジェクト”に関して監督は、「日活ロマンポルノの助監督時代3Pまでやったことがあるけれど、今回4Pシーンに初挑戦ということで……これが意外と難しかったんですが、このシーンの撮影時はテンションを上げてやりましたね」と本作のコンセプトに因み、リミッターを外したエピソードを語り会場の笑いを誘った。

 今回また飛鳥 凛を起用した理由を中田監督は「『ホワイト・リリー』の後、実はテレビドラマでハイテンションな役をやっていただいたことがあったんですが、その時の迫力に圧倒されまして、今回お名前を上げさせていただきました」と飛鳥へ熱いラブコールを送った。それに対し飛鳥は「お話を頂いた時はえ!? 本当に?とびっくりしました。また監督の作品に参加できると思ってなかったので、衝撃と嬉しさでいっぱいになりました」と監督のラブコールに答えた。


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 また、本作の最大の特徴となる4人格をそれぞれ別の役者が演じる珍しい演出に関して、大島は「直美とキョウコはすごく近い存在なのですが、とあるシーンで演じてる途中にキョウコと心が通った瞬間があって、私キョウコなんだ!と不思議な感覚になりました」と本作ならではの不思議体験を語り、松山と大島も「うん、分かる分かる!」と共感した。身体を張ったラブシーンについて、本作で“初脱ぎ”となった大島は「初めてのレズビアンの役だったんですが……私、女の子いけるんじゃない?と思ってしまう程、飛鳥さんが魅力的でした」、松山は「最初は戸惑いもあり、悩みましたが、監督がアクション・シーンのようにやって!と言われたことをキッカケに、“あぁ、なるほど”と感覚を掴めて、痣が出きるくらい激しいシーンでも痛みを感じないほど集中してやれました」とハイテンションだったことを振り返った。監督は「このシーンは本当に飛鳥さんと松山さん2人が競い合ってるくらい、おお!こっちが勝ったぞ!!みたいなテンションで本当にアクション・シーンのように撮影しましたね」とコメントすると、少女役で絡みシーンのない中谷は「お姉ちゃんたち、大変そうだなーと思って見てました(笑)」と当時の撮影の過酷さを振り返る。


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 そしてトークは作品に因み、まだ誰にも見せていない、見つかっていない、“私の中にいるもう一人の私”について聞かれた監督は「僕は岡山生まれなんですけど、大島さんが神戸出身というのが頭にあったのか、大島さんのラブシーンで舐めるシーンがあったのですが、まだ照れがあったと思い、思わず演出でもっとべろべろ舐めたれやー!となぜか関西弁が出た時があって、あれなんで今関西弁……?と新たな自分が出た新鮮な瞬間でした」と茶目っ気たっぷりに語り、飛鳥は「愛犬のお散歩中に気付かないうちに大声で愛犬に向かって喋っていたことにこの間初めて気づいて……完全に周りからはヤバイ奴になっていて、私の中の知らない私が垣間見えてる……」と会場を盛り上げた。

 そして、この日は飛鳥 凛の28歳のお誕生日ということで、監督からサプライズのバースデー・プレゼントが登場。なんと、作品にも登場する架空の赤ワイン『2008プイィ・フュメ・レ・サーブル』! 今日のために作った作品に因んだ「私の中のワイン」というラベルが貼られた、世界でたった1本のオリジナルの赤ワインを受け取った飛鳥は「ありがとうございます! すごい! 泣きそう!」と目を潤ませて感激! 「これを空ける時はここの4人で空けたいです!」とコメントし、共演者からは「本当におめでとう」と祝福され、会場からは大きな拍手が響いた。


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 名残惜しい様子で飛鳥は、「この作品を通して、人からはバッドエンドに見えることでも、自分にとってハッピーエンドなことも多く、人に流されないで自分の信念を貫くことを、キョウコを通してすごく素敵なことだなと思いました。これから映画を観る皆さんにもその気持ちが届くといいなと思います。本当に今日はありがとうございます」と最後の挨拶をし、中田監督は「4月12日に公開を迎えますが、今日が一般の方々に観ていただく初めてです。なんとか皆さんにこの作品を育てていってもらいたいという気持ちです。本日はどうもありがとうございました」と挨拶し、イベントを締めくくった。映画の完成と、主演・飛鳥 凛の誕生日を観客も一緒に祝し、会場が一体となった大盛り上がりの舞台挨拶だった。



(オフィシャル素材提供)



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