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舞台挨拶・イベント

トップページ > 舞台挨拶・イベント > 『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』

『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』
トーク&アコースティックライブイベント

2018-12-19 更新

BEGIN:比嘉栄昇(Vo)、島袋 優(Gt&Vo)、上地等(Pf&Vo)
宮川サトシ

母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。bokuiko 配給:アスミック・エース
2019年2月22日(金) 全国順次ロードショー!
© 宮川サトシ/新潮社 © 2019「母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。」製作委員会

 宮川サトシの大人気エッセイ漫画を映画化した、『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』が東映ビデオ幹事、アスミック・エース配給にて2019年2月22日(金)より全国順次ロードショーとなる。

 2013年にWEB漫画サイト「くらげバンチ」にて連載がスタートした大人気エッセイ漫画「母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。」(新潮社刊)。作者の宮川サトシが実際に体験した母との最期の日々から葬儀、そしてその後の生活の日々を母親への溢れる愛情をふんだんに散りばめて描き、AmazonレビューやSNSで話題沸騰となり、500万PVを記録した話題作の映像化が実現! メガホンをとるのは、『さよなら渓谷』『日日是好日』などで高い評価を得ている大森立嗣監督。主演には『愛しのアイリーン』「下町ロケット」などの話題作で、硬派な役から個性的な役まで幅広く演じる安田 顕。母・明子には、黒澤明・今村昌平など数多くの名監督とタッグを組んできた倍賞美津子。サトシを支える恋人・真里にNHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」「まんぷく」の松下奈緒、父と兄には、石橋蓮司、村上 淳と日本映画界を代表する実力派俳優が集結した。

 本作の主題歌を担当したのはBEGIN。世代を超えて歌い継がれる名曲の数々を世に送り出し多くのファンを魅了し続けている彼らが、12月18日(火)、2/22公開の本作と12/12に発売となった新アルバム「PotLuck Songs」をひっさげ、トーク&ライブイベントを行った。


 イベントは「ハイサイでございます」という比嘉の挨拶とともに、ゆったりとした3人のトークから幕を開けた。本日のイベントの会場が試写室であることに「こういうところ初めてきました!」と興味深々の様子の3人。「僕たちの出身地、石垣島には映画館がないんですよ。昔は市民会館で幕を下ろして上映してたね」(比嘉)、「公民館でキカイダーを見たよね~」(上地)と映画の思い出を語り合う。「ちなみにここは『カメラを止めるな!』の配給会社さんの試写室なんだけど、僕はわざわざ沖縄本島にまで行って観ましたよ! 面白かった~5回ぐらいは観たいな」(比嘉)と話題作もしっかりチェックしていることもアピール。

 さっそく映画の主題歌「君の歌はワルツ」についてトークが展開すると、まずはミュージックビデオについて触れた。普段はミュージックビデオを制作しないというBEGINだが今回はパラデル漫画家の本多 修氏とコラボレーションを果たし、オリジナルのミュージックビデオが完成した。「僕たちはライブバンドなのでライブを撮ればいいんじゃないかと思っているんです。できればライブ映像をファンの皆さんに届けたいと思っているんですが、このミュージックビデオはよかった」(比嘉)、「(ミュージックビデオは)ちょっと切なくなる。パラデル漫画という違う要素が加わることによって、うまく言葉で言えなかったことまで伝えてくれているね」(島袋)と感謝した。



 またレコーディングについて話が及ぶと、実は大きなスタジオで一緒に録るのは久しぶりの経験だったことを明かした。今回は主演の安田 顕をはじめ、松下奈緒、大森立嗣監督も参加し大人数での録音となったが、一発OKだった。「全員の気持ちが一つになったんだよね。『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』は、漫画から始まって、台本になって映画になって……この作品自体がオリジナルのストーリーを持っていていてそれが花開く瞬間だった。奇跡とは言いすぎかもしれないけれど、そんな貴重な瞬間に携われて嬉しかったです」(比嘉)と語る。一方で松下奈緒とピアノでの共演を果たした上地はメンバーから「デレデレだったよ~」と暴露され、上地は「見つめ合いながら作業したつもりだったけど、今思い返すと本当は僕がチラッとみただけかも(笑)」とお茶目に照れ笑い。

 ここで予定にはなかったが、サプライズで原作者の宮川サトシが登場。「うちの母親はBEGINさんが出ていた音楽番組が大好きだったので、BEGINさんが主題歌になると聞いてすごく嬉しかったです。よくパジャマ姿で『涙そうそう』を歌っていました。デモ音源も何度も聞きました。漫画の中では書けないことを音楽で補ってもらったなと思っています。ありがとうございます!」と感謝を伝えた。そんな宮川に島袋は「僕も実は10数年前に母親を亡くしていて、宮川さんが漫画で描いてくれた様々な感情がこのタイトルの一言に尽きるかなと。シンプルに母親への愛情が表されていた。人の死はいつ訪れるか分からない、明日かもしれないし10年後かもしれない。だから明日も10年後も聞ける歌を書いたつもりです」と作曲に込めた想いを語った。また、宮川は原作本が12/26に新装版として刊行されることに触れ、「後日談のエピソードを新たに新装版用に書き下ろしたのですが、その時に『君の歌はワルツ』をヘビロテしていました」と明かした。

 ライブパートでは宮川の母のエピソードを受け、比嘉が「『涙そうそう』やりますか!」と口火を切り、スタート。母の温かな愛を思い起こさせる優しい歌に宮川は思わず涙。比嘉は「お会いできないお母様に会えた気がする」と楽曲同様温かな言葉を投げかけ、さらに宮川を感動させた。感動の雰囲気の中、比嘉は「漫画をご覧になって、映画をご覧になって、歌は……ライブ会場へどうぞ!」とちゃっかりライブを宣伝し会場を笑いに包んだ。


bokuiko

 「涙そうそう」の後、新アルバムから「私の好きな星」を歌い、ラストはもちろん『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』の書き下ろし主題歌「君の歌はワルツ」。アルバム・バージョンとは違うアコースティック・バージョンの演奏に会場の取材陣はうっとりと思わず聞き入った。発売中の新アルバム「PotLuck Songs」について島袋は「今回のアルバムは、全曲がタイアップソング! 3年間の間に作ったCMやドラマ、映画の主題歌を詰め込んだ集大成のアルバムとなっています。全曲シングルのようなもので、いわばベスト盤だね!」とアルバムの出来に自身をのぞかせた。また島袋は、「僕たちは石垣島出身で音楽というものの重要性はよく分かっているつもり。島には1年に1度の豊年祭の時には歌がないと盛り上がらない。そこには年に1回しか歌ってはいけない歌や、座開き(幕開け)の時のための歌などいろいろなものがあるんです。その歌たちはただ脈々と歌い継がれていて、誰が作った?とか、いつ作られた?とかは一切知らない。みんなの歌となっている。そんな音楽を今後も作り続けていけたらいいな」とBEGINらしい音楽づくりの極意を語った。

 約60分間のイベントの中、BEGINの3人は新曲2曲と「涙そうそう」の計3曲をアコースティック・バージョンで披露、そして普段は聞くことのできない貴重なトークを繰り広げ、大盛況の間にイベントは幕を閉じた。

 BEGINのニューアルバム「PotLuck Songs」(ポットラック・ソングス)は現在発売中、映画『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』は来年2月22日より全国公開となる。


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 【アルバム情報】

◆ ニューアルバム「PotLuck Songs」(ポットラック・ソングス)
 発売中/定価:\2,593+税/TECI-1616/全11曲収録

 ●前作から約3年、通算20作目にしてBEGIN史上初の全曲タイアップ楽曲収録のアルバムが完成! 映画『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』主題歌「君の歌はワルツ」を含む全11曲。それぞれの楽曲に込めた想いが、一つのアルバムに持ち寄られて出来上がった秀逸な作品。



(オフィシャル素材提供)



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