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舞台挨拶・イベント

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『シスターフッド』初日舞台挨拶

2019-03-03 更新

兎丸愛美、BOMI、秋月三佳、栗林藍希、岩瀬 亮、西原孝至監督

シスターフッドsisterhood 製作・配給:sky-key factory
アップリンク渋谷にて公開中ほか 全国順次公開
© 2019 sky-key factory

 西原孝至監督が、2015年から4年間撮り貯めてきたヌードモデルの兎丸愛美(うさまる・まなみ)とシンガーソングライターのBOMI(ボーミ)の生活を追ったドキュメンタリーに、新たに撮影した劇映画の部分を加えて1本の映画にまとめた、“多様性”を肯定するモノクロ映画『シスターフッド』の公開が始まった。

 W主演の兎丸とBOMIに加え、兎丸も出演する劇映画部分に出演する秋月三佳(『母さんがどんなに僕を嫌いでも』、『青の帰り道』)、「新潟美少女図鑑」で注目を集めたアソビシステム所属の栗林藍希(あいの)、岩瀬 亮(『イエローキッド』『ひと夏のファンタジア』)と西原孝至監督が登壇し、ドキュメンタリーと劇映画が交錯する本作の撮影秘話を語った。


 ドキュメンタリー部分で赤裸々に自身の経験や考えを語るのは、2017年に発売した写真集「きっとぜんぶ大丈夫になる」が女性を中心に支持されているヌードモデルの兎丸愛美(うさまる・まなみ)と、今年の東京国際映画祭に正式出品された、MOOSIC LAB 2018長編部門作品『月極オトコトモダチ』(監督:穐山茉由)で主題歌を担当しているシンガーソングライターのBOMI(ボーミ)。

 初日を迎えての想いを聞かれ、ドキュメンタリー部分と劇映画部分の両方に出演の兎丸愛美は、「実は隅っこのほうで皆さんと一緒に観ていたんですけれど、改めてこの作品に出演できたことを嬉しく思います。皆さんと観ることができてよかったです」と感慨深げに挨拶して、舞台挨拶がスタート。

 4年の歳月をかけて兎丸とBOMIの生活に密着取材し、劇映画部分も撮影して1本の映画として完成させた、監督・脚本・編集を務めた西原孝至監督は、「2015年から小さく始めた映画が、今日2019年3月1日に皆さんに観ていただけて、本当に胸がいっぱいです。2015年くらいから、東京に住んでいる若い女性たちの生き方についての映画を作ることで、今の社会はどういう社会なんだろうということを考えたいと思いました。若い人にとって生きづらいというか、社会からこうあるべきだと迫られるような風潮があるんじゃないかと感じていました」と企画の成り立ちを説明。


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 兎丸は、「言葉では伝えられないもどかしさがちゃんと捉えられている気がしました。劇映画部分は、フィクションでセリフもあってという形だったんですけれど、私は兎丸愛美役ですし、演じているという感覚はなかったです。ドキュメンタリーを撮られている時とあまり変わらない感覚がすごいなと思いました。ドキュメンタリーを撮影した時は、監督が小さいカメラを持って1人でやってきたんですけれど、劇映画の撮影も、その時とあまり変わらなくて、終始穏やかでした」と述懐。


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 ドキュメンタリー部分にのみ出演しているBOMIは、カップラーメンを食べているシーンが印象的だが、「カップラーメンを4年前に食べたことを覚えている人はいないですよね? カメラは特に意識せず、割と自然でした」と話し、テレビのドキュメンタリーのディレクターなどもしている西原監督は、被写体の本音を引き出すための工夫を聞かれ、「カメラを回す前の時間を大事にしています。娘さんのことを撮ったお父さんの写真は、プロじゃなくても娘さんはいい表情をするなと思っていて、カメラを回し始める前に、仲良くなるとも違う関係性をどう築くかを考えています」と話した。


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 女優・モデル役の秋月とその後輩役の栗林の写真撮影の仕事のシーンをアドリブにした理由について監督は、「ドキュメンタリーとフィクションが混在している映画とは言ったんですけれど、僕自身はそこの境目を感じていなくて、境目に映画の面白さがあると思っているので、普段やっているドキュメンタリーの手法で、二人に自由に演じてもらうことで、二人そのものを撮りたいと思いました」と説明。

 西原監督は、男性である岩田役を登場させた理由について、「最初フェミニズムをテーマにしていたので、僕は女性の側に立ちたいと思っているんだけれども、男性の僕が扱うことに対して不満がくるのは覚悟していて、そういうところを踏まえて、自己批判ではないですけれど、自分の分身のようなものを登場させることによって、批判も映画の中に組み込もうとしました」と話した。

 岩瀬は、劇映画部分でドキュメンタリー監督・岩田役だが、西原監督がカメラを回して兎丸たちにドキュメンタリーのインタビューをしているシーンで、監督役として実際に話を聞いていたそう。「あそこは女性たちが何をしゃべってくれるのか僕も分からないまま座って聞いていました。意外と赤裸々に深い部分や普段隠してしまいそうなことも晒して話してくださっているなと感じて、ちょっと感動しました。相手が女性だったからというよりも、話してくれた方々が皆(心を)開いてしゃべってくれていたからではないかと思っています」と語った。


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 秋月演じる女優・ユカとは、岩瀬演じるドキュメンタリー監督・池田はカップルという設定。西原監督は、池田を、『女性の側に立ちたいと言っているけれど、目の前にいる恋人のことが全く見えていない軽薄な人にしたい』とのことだったが、その池田の彼女役を演じていて、どうだったか聞かれ、キュートに怒ったような顔をしてみせた秋月が、「役柄だけですけれども、ないがしろにされているなという思いを抱えながら、(後輩役の)栗林さんに励まされていました。池田は『これはこれだから』というような感じでしたよね?」と言うと、池田役の岩瀬は、「役でね!」と強調。岩瀬は、「本人はフェミニズムを撮っている人ですからいろいろなことを考えているんだけれど、無意識のうちに差別的なことであったりとか、人に対して思いが薄くなっている瞬間が出てしまっている、みたいなことがあると思います」と話した。

 秋月は栗林が演じる後輩とのシーンで、本作のタイトルでもある『シスターフッド』(女性同士の連帯)を体現している。後輩役を演じた栗林が、「特に役について考えたりとかはしなくて、撮影をしている時も、何も考えないで、目の前にいる秋月さんと普通に会話することだけ考えようと思っていて。でも、そう考えていても、できる人とできない人がいるので、そう考えると、秋月さんでよかった」と話すと、秋月は、「今のすごくいい言葉でしたよね! 絶対忘れません!」と興奮気味に喜んだ。


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 キャスティング秘話を聞かれた栗林は、「普通にプライベートで街を歩いていたら、西原監督に声をかけられました」と答え、MCが「ナンパってことなんですか?」と突っ込むと、西原監督が、「梓という役をスマホで探していたんですけれど、なかなか決まらなかったんです。電車に乗っていて、『決まらないなぁ』とパッと目を開けたら、栗林さんが前にいて、15秒くらい考えたんですよ。イメージと近かったので、電車を降りた後、渋谷駅の外で声をかけさせていただいたら、なんと事務所に所属されていると聞いて、これは運命だなと思って、普通に事務所に連絡をして、今日この日を迎えられました」と説明。15秒くらい前の人に見つめられていたことに気づいたか聞かれた栗林は、「全く気づいていなかったです。(突然声をかけられて、)最初は美容師かなと思って」と言い、会場は大爆笑! 「ドキュメンタリーを撮っているとのことで、興味が湧いて、話を聞きました」とのことで、西原監督は、「初めてですからね! 勇気を振り絞って!」と念押しした。


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 最後に一言聞かれ、兎丸は「この映画は不思議な映画なので、よく分からないまま終わってしまう方もいるかと思います。私は、それはそれで幸せなことだと思っています。生きづらさを抱えている方にはこの作品がすごく刺さるんじゃないかなと思っていて、もし今日何も思わなくても、いつか自分の人生、幸せに不安を抱いた時にこの作品を思い出してくださったらすごく嬉しいです」、BOMIは「この映画を観て皆さんがどういう感想を持ったか知りたいので、何らかの手段で教えてください」、秋月は「ドキュメンタリー部分と劇映画部分がモノクロでうまくミックスされていて私はすごく好きなんですけれど、一生懸命生きている姿が一瞬一瞬積み重なっているところが印象的なので、それを感じていただけたら幸せです」、栗林は「私はまだ17年間しか生きていないくても、生きていく中で悩みだったり、落ち込んだりすることもあるんですけれど、この映画を観てすごく元気をもらいました。若い人にも今だから観て欲しいと思うので、拡散してたくさんの人に伝えてあげてください」、岩瀬は「ツイッター、インスタグラムなどなどございます。皆さんの一言一言が、実はこの映画の力になっていきますので、どうぞよろしくお願いいたします」、西原監督は「僕は中学生の時に生きるのが辛い時期がありまして、そういう時に映画を観ているときは、自分が生きているのとは違う世界があると思えて、そのことがすごく僕にとっての救いでした。この映画を観てくださって、一人でもそういう救われる思いをしてくださる方がいたら嬉しいです。私の幸せは私が決めるし、あなたの幸せはあなたのものだと思います」と話し、舞台挨拶は終了した。



(オフィシャル素材提供)



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