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『クリード 炎の宿敵』オフィシャル・インタビュー

2018-12-09 更新

ドルフ・ラングレン


クリード 炎の宿敵creed
© 2018 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. AND WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.


 2015年、『ロッキー』シリーズの新章として公開され、全世界興収1億7356万ドルを記録した『クリード チャンプを継ぐ男』。アドニスとロッキーの世代を超えた友情、リアルでダイナミックなファイトシーン、ひたむきに夢を追い求める姿が共感を呼び大ヒットし、批評家・観客からも“シリーズ最高の興奮と感動ドラマ”と大絶賛された。そんな前作から3年、全世界待望の第二章『クリード 炎の宿敵』が、2019年1月11日(金)に日本公開となる。

 『ロッキー4/炎の友情』(85)でイワン・ドラゴ役に抜擢され、一躍脚光を浴びたドルフ・ラングレン。その後も精力的にアクション映画に出演し、シルベスター・スタローン、アーノルド・シュワルツェネッガーらが活躍する群雄割拠の80~90年代ハリウッドアクション界において堅実にキャリアを重ねてきた。『クリード 炎の宿敵』で33年ぶりにイワン・ドラゴを演じることでも話題となっている。今回、『ロッキー』シリーズについての思いや、5度目の共演となるスタローンとの友情、役作りへのこだわりを語ったオフィシャル・インタビューが到着した。


 再びイワン・ドラゴ役のオファーを受けた時、「少し驚いたよ。2年前くらい前に、僕はスライ(シルベスター・スタローン)から、『ドラゴとロッキーを再登場させるというアイデアがあるんだ』と聞いた。彼は、『父親たちの罪がコンセプトだ』といっていた。つまり、アドニス・クリードと僕の息子(ヴィクター)が戦うということだった」と述懐する。だが、ドルフは再びドラゴを演じることを躊躇した。「僕は、またあの役を演じることにそれほど意欲的じゃなかった。なぜなら、『ロッキー4/炎の友情』はとてもパワフルだったし、僕のキャラクターは80年代のままでいるべきだと思ったからだ」と告白する。「でも、脚本を読んだとき、ゆっくりと気持ちが変わったんだ」と、スタローンとチェオ・ホダリ・コーカーらによる脚本に心が動き出演を決めた。

 いざ演じるとなると、役作りにはとてもこだわっていった。「もちろん彼のバックストーリーからとりかかったよ。33年前、彼に何が起きたのか? 彼は何を経験したのか? 脚本に書かれてあったこともあるけど、僕が作り上げたものもある。さらに、過去33年にわたる僕自身の人生での葛藤からも持ち込んだ。困難だったことや、結婚、離婚、子供たちとのこと、僕の肉体的なこと、キャリアの浮き沈みなどからね。肉体的には、もっと疲れ切っていて、もっと弱っているように見せようとした。歯が少し悪くなっていて、髪の毛は白髪になっているとかね」と、彼自身の俳優人生のすべてを注ぎ込んでイワン・ドラゴというキャラクターを創り上げたことを明かす。そして「監督のアイデアだったんだけど、衣装をだぼだぼのものにした。着ているとき、服が僕にぶら下がっているように見えるようにね。だから、僕はあまり健康そうには見えない。強いけど、健康的には見えないんだ。かつて屈辱を味わったこの男に、人間としての弱さと、負のオーラを蓄積させたんだ。彼が失ったものを取り戻すためには何でもやって、復讐しようとする男にするためにね」と、ドラゴが過ごしてきた33年間を体現する役作りの秘密を語っている。


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 5度目の共演となるシルベスター・スタローンと、再びドラゴ対ロッキーとして顔を合わせた時の気持ちは複雑だった。「リング上で向かい合ったとき、凄まじいフラッシュバックに襲われたよ。僕たちはアドニスやヴィクターたちと一緒にリング上にいて、お互いを睨み合っていた。1985年、僕たちがあの有名なシーンでそうしたようにね。僕は33年後も今も、彼を睨み倒していた。それはなんだか不思議で、夢を見ているみたいだった。僕はスタローンと5本もの映画を一緒にやっていて、お互いのことはよく知っている。でもこのシーンで、二人の男たちの過去の敵対心がよみがえって来たと思う」と、“ドラゴとロッキー”としてスタローンと対峙しにらみ合う緊張のシーンの背後には複雑な思いがあったと明かす。


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 『ロッキー4/炎の友情』を継ぐ『クリード 炎の宿敵』とは、「ストーリー全体は、アポロ・クリードがこのソ連のファイターに、ラスベガスのリングで33年前に殺されたということに基づいているんだ。アポロ・クリードは、親友ロッキー・バルボアの腕の中で死んだ。そしてアポロには、彼の知らなかった息子がいた。その子供は、今やヘビー級の世界チャンピオンなんだ」と、物語の骨格を解説。そして、ドラゴ親子が33年の時を経て宿命の対決に挑む。「挑戦するのに、彼の父親を殺した男の息子以上の人はいないだろう? とてもシェイクスピア的だ。素晴らしいアイデアだ」とする。


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 そして、ドルフ・ラングレンの俳優魂に火をつけたのが脚本に込められたドラマだった。「ただボクシングについてだけではなく、人生や死について描いているんだ。この2人が一緒にリングに入る時、まったく違う重みが生まれるんだよ。もちろん、イワン・ドラゴとロッキーがいて、彼らの対立がサイド・ストーリーとして進行していく。『ロッキー4/炎の友情』は、根本的にはアメリカのシステム対ソ連のシステムについて描いていた。本作はより家族についてフォーカスしているんだ。僕やロッキー、そしてアドニス、みんなを描いているんだよ」と、激烈なファイト・シーンに重なる“家族のドラマ”が観客たちの魂を震わせると語っている。

 かつてアポロをリングに沈めた“殺人マシーン”イワン・ドラゴ。息子を携え再登場した彼は、どんな思いで戦いに挑むのか。ドルフ・ラングレンの俳優としてすべてを注いで生まれた、新たなイワン・ドラゴが醸しだすドラマに大いに期待が高まる。



(オフィシャル素材提供)




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