インタビュー・記者会見等、映画の“いま”をリポート!

Cinema Factory

Cinema Flash




広告募集中

このサイトをご覧になるには、Windows Media Playerが必要です。
Windows Madia Player ダウンロード
Windows Media Playerをダウンロードする

舞台挨拶・イベント

トップページ > 舞台挨拶・イベント > 『かぞくいろ―RAILWAYS わたしたちの出発―』

『かぞくいろ―RAILWAYS わたしたちの出発―』
完成披露試写会舞台挨拶

2018-10-20 更新

有村架純、國村 隼、桜庭ななみ、歸山竜成、木下ほうか、筒井真理子、板尾創路
青木崇高、吉田康弘監督

かぞくいろ―RAILWAYS わたしたちの出発―railwaysmovie 配給:松竹
11月30日(金)より、全国ロードショー
© 2018「かぞくいろ」製作委員会

 映画『かぞくいろ―RAILWAYS わたしたちの出発―』の完成披露試写会が都内で行われ、舞台挨拶に有村架純、國村 隼、桜庭ななみ、歸山竜成、木下ほうか、筒井真理子、板尾創路、青木崇高、吉田康弘監督が出席して、撮影時の思い出などを語った。

 本作は、地方のローカル線を舞台に人々の絆を描く「RAILWAYS」シリーズ第3弾。熊本・八代~鹿児島・川内を結ぶ肥薩おれんじ鉄道を舞台に、愛する人を失った家族の再出発が描かれる感動作。

 夫を亡くし、夫の連れ子を抱えて夫の故郷・鹿児島で運転士を目指す主人公・奥薗晶役を務めた有村は、母親役には初めての挑戦となる。役作りについて、有村は「役に自分自身が寄り添って演じられれば……と思いながら演じました」とコメント。さらに、「実はこのお話は“ある出来事”があってからのお話なので、“ある出来事”が起きるまでの過程について何も情報がなかったんです。今までの晶の25年間については監督と日々話し合いながら演じさせていただきました」と説明した。


railwaysmovie/

 有村とW主演で晶義父・奥薗節夫役を務めた國村は、自身が演じた役柄について「ぶっきらぼうではなく不器用で、なおかつ頑固」と分析し、運転士という役柄に関しては、「プロが見ても違和感を感じないように細やかに神経を使って演じた」と語った。また、電車を運転するという疑似体験がすっかり気に入ったという國村は「次は飛行機や船を操縦してみたい」と笑顔で話していた。


railwaysmovie/

 同作で、晶が新天地で新たな人生を歩むために運転士を目指す姿が描かれていることにちなんで、今の仕事以外にどんな職業をしたいかという質問に、有村は「私は体について悩むことが結構あるので、知識も勉強して、技術も勉強して、悩む人たちのカウンセリングが出来る人になれたらいいなって思います」と話すと、それを聞いた國村は「「それ(有村に相談する)だけで治るでしょうね」と目を細めた。桜庭は「私は小さいときからナースになりたくて、それをずっと夢見ていました」と打ち明けていた。桜庭は劇中で晶の息子(歸山)の担任教師・佐々木ゆりを演じている。


railwaysmovie

 脚本は吉田監督が執筆したオリジナル。吉田監督は「大切な人を失った悲しみにどう向き合っていくのかが1つのテーマでした。悲しみに対して『下を向くな、前を向いていけ』と声高に言う映画ではなくて、その悲しみを抱えて、一緒に生きていく。悲しみに寄り添った映画を作りたいと思っていました」と本作に込めた思いを語った。

 今作のテーマは「再出発」。有村は「この作品はもちろん映像も美しいですし、風景とかを楽しんでいただける作品です。家族のあり方とはなんだろうかということを改めて考えさせてもらえるような優しい作品です。映画は現実と地続きであるべきだと、常に思います。鹿児島にこういう家族が本当にいると、思いを馳せてもらえたら……。観終わったあとは温かい気持ちで帰っていただければと思います」とメッセージを伝えた。


railwaysmovie

railwaysmovie


(取材・文・写真:Sachiko Fukuzumi)



関連記事
第23回釜山国際映画祭ワールドプレミア
鹿児島・熊本先行公開記念舞台挨拶
初日公開記念舞台挨拶

Page Top