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舞台挨拶・イベント

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『二階堂家物語』凱旋上映トークイベント

2019-03-27 更新

加藤雅也、松井みさき(メイキング監督)

二階堂家物語nikaido-ke-monogatari 配給:HIGH BROW CINEMA
全国公開中
© 2018“二階堂家物語”LDH JAPAN, Emperor Film Production Company Limited, Nara International Film Festival

 第43回香港国際映画祭で上映された『二階堂家物語』が3月24日(日)、アップリンク渋谷にてメイキング映像と併せて凱旋上映イベントを行った。


 『二階堂家物語』のメイキング「ペルシャからの風」の上映が終了すると、メイキング監督を務めた松井みさき監督が登場。監督が拍手で迎えられるなか、主演を務めた加藤雅也が登場すると、一層大きな拍手が沸き起こり客席から「かっこいい~」と声も上がった。香港での舞台挨拶について聞かれると加藤は「『新宿インシデント』以来の香港でした。香港などの派手な映画と違って、割と地味なテーマではありますが、たくさんのお客さんがいらっしゃって、率直な質問をいくつか頂きました。台湾に向いているのではと思ったのですが、実際に台湾での上映が決まったようです」と香港国際映画祭を振り返った。

 故郷奈良を舞台にした物語への出演について松井監督に聞かれると、加藤は「デビュー30周年という区切りの年に故郷奈良県を舞台にした作品に出演できて喜ばしい限りです」と笑顔で語り、この映画をきっかけに奈良市観光特別大使に任命されたエピソードも披露。同じく奈良県出身であり、本作のエグゼクティブ・プロデューサーである河瀨直美とショートショートフィルムフェスティバルにて、出会ったことが本作への出演に繋がったというエピソードを披露した加藤は、続いて「今回のような普通の父親というのを演じる機会はあまりなかった。アウトローな役が多くて怖いイメージがついていますが、僕は実はいい人なんです」と出演中のドラマ『まんぷく』の話も交えて笑いを誘った。

撮影時の話しを聞かれると加藤は「奈良県を舞台にした映画ですが、全員標準語使っています。私以外は関東出身でした。慣れていない言葉を使うと演技ではなく言葉に集中してしまうため、全員標準語で演じました」と方言での演技を行う難しさを語った。

 開口一番「ファンです!」発言した観客から「“この運命と生きる”という自分の心と反した決断をしなくてはいけない、葛藤のある映画かと思いますが、雅也さんならばどのような決断をしますか」と質問が上がると、加藤は「主人公辰也の立場であると、彼の考えはすごく理解できる。石橋静河さん演じる娘の存在は父親としては、とても大きいと思います」と一人娘の父親である辰也の決断に理解を示した。

 そして松井監督が、加藤は英語が流暢でメンタルの部分も通訳していたというエピソードを披露すると、加藤は「“ユーアーコーヒー、OK!”みたいな英語はわざとですからね」と笑いを誘った。

 さらに観客からメイキングで描かれていた、アイダ・パナハンデ監督からセリフ回しの指摘について質問があがると、加藤は「“行かなくちゃ”という音が軽く、カリスマ性がないと指摘されました。英語の台本から日本語に翻訳する際に表現のずれが生じてしまう。高倉 健さんだったら“また、今度”と表現したかもしれないと後から思いました」と外国語との表現の壁について真剣に語った。

 最後に加藤は本編鑑賞前の観客に向けて「楽しんでください」と一言述べた後、「私はもう、行かなくちゃ」とトークにも上がったセリフを言葉にし、会場から再度笑いを呼び、スペシャルトークイベントは幕を閉じた。


nikaido-ke-monogatari


(オフィシャル素材提供)



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