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『万引き家族』記者会見

2018-06-08 更新

安藤サクラ

万引き家族manbiki-kazoku
配給:ギャガ
© 2018『万引き家族』 製作委員会

 様々な“家族のかたち”を描き続けてきた是枝裕和監督が「この10年間考え続けてきたことを全部込めた」と語る渾身作『万引き家族』が本日6月8日(金)より全国公開となる。

 この度、日本中を沸かせその興奮冷めやらぬ中、主演女優の安藤サクラの記者会見が実施された。

manbiki-kazoku 受賞後に安藤サクラが映画について語るのは初めての場となった今回の会見。是枝組は初参加となり、産後初めての撮影に挑み、国内外からその高い演技力で好評価を得た安藤。それは、審査委員長のケイト・ブランシェット他、レア・セドゥ、クリスティン・スチュアートら女優陣が安藤の演技に熱狂し、本編で披露した「泣き」の演技に「今後同じ演技をしていたら安藤さんを真似したと思ってください」と言わしめたほど。そんな安藤が受賞の喜びや、映画についてのことなどその胸中を存分に語った。


 想像した以上の数のマスコミが会場に待ち構えていたことに「ふら~っと入ってきてしまいましたが、こんなにいらっしゃるなんて……」と戸惑う様子をみせた安藤サクラだが、パルムドール受賞について「今ようやくめでたいことだっていうのをまた改めて感じています」と笑顔で挨拶。その後、MCと記者からの質疑応答に応えた。


パルムドール受賞おめでとうございます! 受賞結果報告を受けて、どう思われましたか?

 この“家族たち”と夜中だけどYouTubeで中継を見ようとやりとりをしていて、慣れないPCも繋げて、せっかくだからとマネージャーさんも呼んで、準備万端でその中継を見ていたんです。そしたらいつも間にか眠ってしまいまして……そしたら、リリーさんから「サクラ起きろと!」とメールがすごい来ていて、マネージャーさんには、真っ暗にして寝ていた部屋で「パルムドールです!」と言われて……。それですぐにTVをつけてニュースが流れているを見て、これは残さなきゃとフィルムのカメラでその画面を撮りました(笑)。
 受賞発表前から私は(撮影のために)大阪にいたので、まだみんなと喜びを分かち合えていないですし、監督にも直接「おめでとうございます」も言えていない状況なので、気持ちとしてもまだふわふわとした感じです。


受賞記者会見では審査員長で大女優のケイト・ブランシェット、そして同じく審査員であるレア・セドゥやクリスティン・スチュワートなども安藤さんの演技に大変高い評価をしておりました。女優陣たちが「自分たちが劇中のあの泣き方をしていたら安藤さんを真似したと思ってかまわない」とまで言っていましたが、この賛辞、安藤さんはどう思っていますか?

 そのように言ってくださっていると、監督からメールをいただいたんですけど、やっぱりスターの方たちは粋な誉め言葉を使うんだなと思って……。


安藤さんが演じた“信代”とは共感する部分などはあったのでしょうか?

 台本を読んでいて共感することはなかったですが、フイルムの中にいる信代が過ごした時間は、私自身が“家族”と過ごした時間でもあります。それは、現場で生まれた“家族たち”の時間に寄り添うように監督が撮影されていたからです。なので、共感というものではなく、私自身がこの“家族”の温度を自分の身体で感じていたので、その温かさが今もまだ残っています。
 ものすごい楽しい時間を是枝組として過ごさせていただきました。カンヌにも行かせていただいて、パルムドールも受賞して、なんて良い時間を過ごさせていただいたのだろうと、すごい経験をさせていただいたと思っています。是枝さんは、受賞したことを子供がかけっこで一等賞獲ったのを喜ぶみたいな感じで喜ぶんです。そしてその喜びをみんなと分かち合っている姿がカッコいいなと思いました。その喜びを分かち合える中に、自分が居させてもらえたことをすごくうれしく感じています。


映画では、家族のこと母性についても描かれていますが、撮影中や映画を観た後に、家族に対してや母性に対しての考え方について変化はありましたか?

manbiki-kazoku 撮影中は、母性が溢れ出ているような状況だったので、戸惑いながらの撮影でした。私は正直、妊娠中、出産後はできるだけ仕事はしないし、できるだけ子供と一緒にいるのがいいと思って、そうしたいと思っていましたが、こうやってこの作品に出合えたことがよかったですし、それは是枝組でしか成り立たなかったことだと思うので、すごく良い時間を過ごせたと思っています。役柄としては自分は真逆だけど、産後初めてあの役を演じるというのは面白い経験でした。


是枝監督の次回作は海外の俳優達と噂を耳にしていますが、世界の監督と組んでみたいと思いますか?

 あまりそういうことは考えたことはないですし、海外だから出たいなどは特にないです。でも違う文化をもつ方たちと作り上げていくというのは面白いだろうなとは思います。


お母様の和津さんはご一緒にカンヌに行かれていましたが、受賞を受けて何と言われてましたか? また、他のご家族の反応も教えて下さい。

 母がカンヌに行ったことについてエッセイを書いていて、それを監督が送ってくださったんです。久しぶりに母の仕事をみましたけど、ものすごく母親として喜んでくれている気持ちが伝わって、それはものすごく感動しました。


カンヌの影響で城くんとみゆちゃんが学校で大人気のようです。撮影中やカンヌでふたりとの印象的なエピソードがあれば教えてください。

 ある番組で、“家族”と過ごしていた映像を見たんですけど、それを見ただけで、このふたりが愛おしすぎて泣いちゃうんです。特にカンヌに行ってからは、この“家族”がより大事な存在になっていて、すぐに元気かな、会いたいなと思っちゃうんです。特にみゆは、すごいご縁だなと思うんですが、私の娘と同じ誕生日なんです。だから撮影中から、それこそ血の繋がりではない何かの繋がりがあるようなそんな気持ちを感じていました。映画が公開したら、あまりこの“家族”と会う機会がなくなるのかなと思うとすごい寂しい気持ちになって、たまにちょっと泣きそうになります。


受賞理由について、ケイト・ブランシェットが審査基準である「Invisible People=見えない人々」をとことん描いていたからといっていましたが、安藤さんもこれまでにそういう世の中から見捨てられた人たち(=Invisible People)を演じてこられてきた中、それをカンヌが今作で認めたということで、女優としてどのような感想ももたれていますか?

 あまり難しく考えていないですし、人として、まずはきちんといろいろなところに目を向けながらも自分自身きちんと生きることをきちんとやっていかなければと思うのみです。そういったことに目を向けて、何かを考えてその役柄を演じるというのは、私自身向いていない気がするので、これからも考えるつもりはありません。そんなことを考えられていたら、監督になっていたかもですね!


最後に、ご挨拶をお願いします。

 今日は質問に対して全然違う回答ばかりをしてしまってすみません……。いよいよ6月8日公開です! 9日の東京での舞台挨拶の場で監督にお会いできますが、祝福できたらと思っています! ぜひ劇場でご覧ください!



(オフィシャル素材提供)



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