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『羊の木』完成披露試写会

2017-12-15 更新

錦戸 亮(関ジャニ∞)、木村文乃、優香、市川実日子、水澤紳吾、田中 泯、松田龍平
吉田大八監督

羊の木hitsujinoki

配給:アスミック・エース
2018年2月3日(土) 全国ロードショー
© 2018「羊の木」製作委員会
© 山上たつひこ いがらしみきお/講談社

 映画『羊の木』の完成披露試写会が都内で行われ、舞台挨拶に錦戸 亮(関ジャニ∞)、木村文乃、優香、市川実日子、水澤紳吾、田中 泯、松田龍平、吉田監督が出席した。当日、木村から「福白髪が……」と右頬下に長い毛が生えていることを指摘され、びっくりした錦戸が「恥ずかしい!」とあたふたした姿を見せ、周りを笑いの渦に。ファンからはその慌てぶりに「可愛い~」の声が飛んでいた。


hitsujinoki 本作は、 吉田大八監督が山上たつひこといがらしみきおによる同名漫画を映画化。国家の極秘プロジェクトのもと、過去に殺人を犯した移住者たちを受け入れ.ることになったさびれた港町で勃発する数々の事件が描かれる。原作のセンセーショナルなテーマはそのままに、強烈な個性を持つキャスト陣が、誰も想像し得ない衝撃と希望の結末をつくりあげる。第22回釜山国際映画祭では本年度より新設されたキム・ジソク賞に輝いた。

 大きな歓声で迎えられた錦戸は、「皆さんがドキドキする時間を過ごせることを祈っています」と挨拶。「平凡で普通な人間を演じるので、思いっきり役に翻弄されようと挑みました」と役作りを振り返った。同作で錦戸は、元受刑者たちの受入担当となった市役所職員の月末一役を務め、さまざまな過去を抱えた元受刑者たちに翻弄されていくという役どころを好演している。

hitsujinoki 都会に馴染めずに故郷に帰郷した月末の同級生・石田文役を務めた木村は、「作品の中でギターを弾くシーンがあって、弾くことに緊張もありました。それと、都会に馴染めずに帰ってきたものの田舎の空気にも馴染めなくてというのは、分かる気がするなあと思う部分があったので、気負わず、監督の思う通りに動けたらいいなと思って演じていました」と語った。

 元受刑者で、介護士の太田理江子役を演じた優香は、「隙のある出てしまう色気というのを監督に言われて、生々しさを出すように気をつけながら演じました」とコメント。

hitsujinoki 元受刑者で、好奇心旺盛な宅配業者・宮腰一郎役を演じた松田は「割と何も考えないで、決めつけなかったです。月末(錦戸)とのシーンが多かったですね。見どころは、元受刑者6人、みんな殺人者で闇を抱えている中で、そんな6人と付き合っていく月末ですかね」と独特な話しぶりで見どころを語って会場を沸かせた。

 錦戸と松田は、本作が初共演となる。錦戸は「歳は松田さんか一つ上ですが、ホントにお会いするのも初めてです。お互いに探り探りというか、現場では緊張していましたが、何度か飲みにも行かせていただきました。いまでは緊張せずにいられます」。一方の松田は「僕も緊張していて……。その戸惑いが、いい感じでファースト・シーンに出ていると思います」とそれぞれに、撮影を振り返っていた。

hitsujinoki 吉田監督は、原作マンガの設定の面白さに惹かれたことを明かし、「映画になってパワーが落ちたと言われたくなくて。試行錯誤してるうちに2年くらい経っちゃいましたが、面白い映画になったと思います」と話し、感無量な様子。

 最後に錦戸が、「作品を観た後の皆さんの感想が楽しみ。早く知りたいです」と観客に向かってメッセージを伝え、イベントを締めくくった。



(取材・文・写真:Sachiko Fukuzumi)



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