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舞台挨拶・イベント

トップページ > 舞台挨拶・イベント > 『エルネスト』サポーター世界最速試写会 舞台挨拶

『エルネスト』
サポーター世界最速試写会 舞台挨拶

2017-09-15 更新

オダギリジョー、阪本順治監督

エルネストernesto

配給:キノフィルムズ/木下グループ
10月6日(金) TOHO シネマズ 新宿他全国ロードショー
© 2017 "ERNESTO" FILM PARTNERS.

 映画『エルネスト』のサポーター世界最速試写会が都内で行われ、主演を務めたオダギリジョーと阪本順治監督が舞台挨拶に登壇した。当日会場にはスペシャルサポーター約100人がゲバラ風のコスチュームに身を包んで集結、独特な雰囲気の中イベントがスタートした。


ernesto 本作は、没後50年を迎えるキューバの革命家エルネスト・チェ・ゲバラの意志に共感し、祖国ボリビアでのゲリラ隊に身を投じて25歳の若さで散った実在の日系人医学生フレディ前村ウルタードの知られざる生涯を描いた日本とキューバの合作映画。

 チェ・ゲバラ風コスチュームを身に着けた観客が詰めかけた会場を見渡した阪本監督は、「今日は何かの集会ですか?」と問いかける。

ernesto 主人公のフレディ前村役を務めたオダギリは、今作のオファーを受けた頃に「越境したい。生まれ変わりたい」と言っていたそう。そんなオダギリを阪本監督は「長く俳優をやって、一周回って、もう一つ向こうに行きたい時期だった」と代弁。飲みの席で阪本監督はオダギリに「ぴったりの企画があるよ」と今作を提案したという。オダギリは、「はじめて監督から話を聞いたときからやりたい気持ちがいきなりマックスで。すぐにやらせてくださいと答えました」と応えた。

 また、オダギリは、「20年も芝居をやっていると甘えや慣れがつきまとう。そういうものを排除して、真剣に取り組まないと乗り越えられないハードルが見えた。初心に戻してもらう意味でも、必ず乗り越えようと思って“やりたいです”と伝えました」と強い意志で今作に臨んだことを明かした。

 また、劇中、スペイン語を話すため、オダギリは撮影前に猛特訓したと話す。「こういう機会をいただき、僕にとっては革命みたいでした。今の日本映画界でこういう映画を作ること自体が革命のようだと感じたので、戦い抜こうという気持ちが強かったです」と振り返った。

ernesto 阪本監督は「クランクインのゲリラ・シーンで彼(オダギリ)のスペイン語の台詞を初めて聞いた時に、『これが僕らにとってのフレディだ!』と確信できた」とオダギリの苦労と努力を絶賛した。オダギリは12キロの減量も行ない、渾身の演技でフレディ・前村を完璧に演じきった。

 阪本監督はタイトルの「エルネスト」という言葉は、「真剣」という意味を持つ言葉であると語り、「言語学に詳しい人に聞いたら、目的を決めたうえでの“真剣”」という意味が込められている」と説明した。

ernesto 終盤にはキューバの戦士たちが戦勝を祝うカクテルとして広まったキューバ・リブレの入った樽が用意され、オダギリと阪本が今作の大ヒットを祈願し、鏡割りを実施。2人がグラスをあげ、「サルー(スペイン語で乾杯の意)!」という掛け声ととも乾杯する一幕も見られた。


(取材・文・写真:Sachiko Fukuzumi)



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