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舞台挨拶・イベント

トップページ > 舞台挨拶・イベント > 『いつまた、君と ~何日君再来~』初日舞台挨拶

『いつまた、君と ~何日君再来~』初日舞台挨拶

2017-06-26 更新

尾野真千子、向井 理、岸本加世子、駿河太郎、成田偉心、山本むつみ
深川栄洋監督

いつまた、君と ~何日君再来~itsukimi

配給:ショウゲート
TOHOシネマズ 新宿他にて全国ロードショー中
© 2017「いつまた、君と ~何日君再来~」製作委員会

 俳優 向井理が自ら企画し映像化を熱望した映画『いつまた、君と ~何日君再来(ホーリージュンザイライ)~』。本作品の原作は、向井 理の祖母・芦村朋子の半生記を綴った「何日君再来」。向井 理が大学生のときに、祖母の手記をパソコンで打ち直し、家族や親戚と共に自費出版をして、卒寿(90歳)をむかえた祖母へお祝いとしてプレゼントしたもの。この原作をもとに向井 理自身が7年前から映画化を熱望し、企画にも携わった意欲作。衣食住もままならない戦後の混乱期、夫・吾郎(向井 理の祖父)と妻・朋子が、時代の波に翻弄されながらも、日本人としての誇りを失わずに懸命に生きる、壮大な愛の実話となっている。現代の朋子が書き綴った手記を、孫の理が1冊の本にまとめていく過程で、過去を振り返っていく回想形式によって語られていく。

 6月24日(土)、本作の初日舞台挨拶が行われた。上映を終えた観客の前で、尾野真千子、向井 理、岸本加世子、駿河太郎、成田偉心、山本むつみ(脚本)、深川栄洋監督が登場し、初日を迎えての感想や映画への想いの丈を語った。また、本作が映画遺作となった野際陽子と共演した岸本加世子は撮影時のエピソードなども披露した。さらに、吾郎役の向井からその妻・朋子役を演じた尾野に、劇中で尾野が着用していた黄色いワンピースをイメージした黄色い花束と愛のこもったメッセージをサプライズプレゼント! 向井のサプライズと温かい観客からの盛大な拍手に尾野真千子大号泣の舞台挨拶となった。


 映画を観終えた総勢約500名の観客がスタンディングオベーションでキャストの尾野・向井・岸本・成田・駿河・山本(脚本)・深川監督の7名を迎えた。キャスト・スタッフの登場後、しばらく拍手が鳴りやまず、主演の尾野真千子は感極り大号泣! 温かい客席に対して尾野は「感無量です! こんな経験初めてです。こうやってご褒美をもらえたことが本当に嬉しいです」と涙ながらに話した。そして向井は「隣で号泣されると冷静になっちゃいますね(笑)。今までやってきてこういう経験が初めてなので、本当に嬉しいです。たくさんの方々に届いたんだなと実感します。まだ実感がわかないですが初日を迎えられることができました。僕にとってもみなさんにとっても特別な一日になりました。本当にありがとうございます。感無量です」と語った。

 昨年2月のクランクインから1年4ヵ月。改めて初日を迎えた感想を尾野に聞くと「今のこの場ついてからは嬉しさでいっぱいです。向井さんと2人でプロモーションを頑張ってきましたが、公開されることが寂しく感じてきて、自分たちの手からこの映画が旅立っていくんだね、って話していました。でも今日は嬉しいね! 良かった!」と語り、今回自身の祖母の手記の映画化を企画した向井は「話を始めて7年、自分の家族(の映画)を残そうとは思っていませんでした。あの時代生きてた人たちを残したかったんです。企画としてはいろいろな人に頼りっぱなしでした。改めて周りに感謝したいです」と感慨深げに初日を迎えた思いを告白。

 岸本は過去に向井と親子役を演じたこともあり「このお話をいただいたときは、向井さんとちょうど親子役を演じていたんです。向井さんのおばあさんのお話ということ、実話でもありますので心してかからないと、と気合が入りました!」と意気込んで臨んだことを語り、本作で向井演じる吾郎の先輩“高杉”役を演じた駿河は「向井くんとは初めてお仕事をさせていただきました。この企画を聞いたときに、なんておじいちゃんおばあちゃん孝行なんだと思いました。こんなイケメンでそんなええことされたら誰も勝たれへんやろと正直思いましたね(笑)。撮影時の向井君のスタッフへやキャストへの配慮もすごくて、惚れてまうやろ!と思いました(笑)。個人的に僕は『カーネーション』というドラマで尾野さんと夫婦役でしたので、元嫁が他の男と夫婦役を演じていることに少し嫉妬しました(笑)」と会場を沸かせた。

 印象に残っているシーンについて尾野は「全部のシーンが我が子のようです(笑)。家族で笑っているシーンは楽しくってみんなが幸せのシーンなので楽しかったです」と語り、一方、向井は「僕は躍っているシーンですかね! 大幅にカットされちゃいましたけど(笑)。南京の時代に、若かった吾郎が子供たちに向けて踊るシーンがあるんです。現場では一人でずっと踊っているので体力的にキツかったですが、子供たちの自然なリアクションを撮るために一発本番で臨みました」と語った。それに対して駿河は「向井君が一人で踊っているところを見て、尾野さんと2人で笑ってました」と撮影時のこぼれ話を披露。

 また、先日逝去された野際陽子と共演した岸本は「本来であれば野際さんが今日の舞台挨拶を楽しみにしておられたと伺いました。大先輩である女優の野際さんの映画としての遺作にご一緒できて本当に光栄です。現場ではとても元気でいらっしゃいました。深川監督からもっと弱った感じに……と演出をされるぐらい元気だったんです。本当に突然のことで悔やまれるのですが、今回の映画は私にとって宝物になりました」野際との思い出を語った。

 さらに、向井自ら主演・尾野に感謝の気持ちを伝えたいということでサプライズ企画を実施。

itsukimi 向井は「撮影期間は1ヵ月でしたが、映画というものは本当に大変で、いろんな人が携わっています。俳優部の部長として作品を引っ張ってこられた主演の尾野真千子さんに心ばかりのプレゼント渡したいと思います!」と尾野の誕生月の花でもあり、劇中で尾野が着用していた黄色いワンピースをイメージした黄色のオンシジュームの花束をプレゼント。「お疲れ様。幸せだったよ! 真千子と共演できて! 映画って見えないところでたくさんの努力が必要なんです。一番先頭にやるってことはとても大変なことで、たくさんの拍手をいただけていることも彼女の才能です。本当にお疲れ様でした」と向井の言葉に尾野は再び大号泣。

itsukimi 向井の愛情ったぷりのサプライズ演出に尾野は、「今日はなんて日だ! 本当に妻を演じさせていただいて本当に幸せでした。楽しい日々を迎えられて、ともに足並み揃えてここまで歩んで来られたことがとても嬉しいです。この映画を一番の宝物にします!」と涙ながらにコメントした。

 最後に向井が会場の観客に向けて「本当に今日はありがとうございました。初日は僕らにとってゴールであり、皆さんにとってスタートでもあります。今回本来ならここにいるはずだった野際さんんがいらっしゃらないのは残念ですが、野際さんもこういう時代が二度と起こらないでほしいと語っていました。反戦映画ではないですが、僕も野際さんと同じ思いです。そして、個人的に僕の好きな昭和の映画ができたと思います。この映画がもっともっと広がっていくと思うと本当に嬉しいです。本当にありがとうございました」と締めくくり、舞台袖でひっそりと涙を流して会場を後にした。



(オフィシャル素材提供)



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