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舞台挨拶・イベント

トップページ > 舞台挨拶・イベント > 『彼女の人生は間違いじゃない』完成披露試写会舞台挨拶

『彼女の人生は間違いじゃない』
完成披露試写会舞台挨拶

2017-06-15 更新

瀧内公美、光石 研、高良健吾、柄本時生、廣木隆一監督

彼女の人生は間違いじゃないkanojo

配給:ギャガ
7月15日(土) ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館 他 全国順次ロードショー
© 2017『彼女の人生は間違いじゃない』製作委員会

 『さよなら歌舞伎町』、『ヴァイブレータ』など、自分の居場所を探し求める大人たちの衝突や愛を、時に鋭く時に温かく描いてきた廣木隆一監督。どうしても描きたかったという自身の処女小説の映画化であり、文芸作品の映像化に定評がある廣木監督の真骨頂ともいえる新作映画『彼女の人生は間違いじゃない』が、7月15日(土)より、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館他にて全国順次公開となる。

 週末になると高速バスで渋谷に向かい、円山町でデリヘルのアルバイトをする主人公みゆき。週末が終わって彼女が戻る先は、父と二人で暮らす福島の仮設住宅だ。ふたつの都市を行き来する日々に、彼女が求めたものとは──? 物語の舞台は、震災から5年後の、廣木監督の出身地・福島。みゆきという体当たりの難しい役どころに全力で挑んだのは、『日本で一番悪い奴ら』の瀧内公美。亡き妻を今も慕うみゆきの父親には、多くの名匠に愛され、最近では『恋人たち』、『共喰い』での好演も記憶に新しい光石 研。素性を隠すデリヘルの従業員には主演映画『横道世之介』で数々の映画賞を受賞、月9ドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』主演など、今や人気、実力ともに兼ね備えた高良健吾。みゆきの同僚で市役所職員には、『聖の青春』でのプロ棋士役など、独特の存在感で異彩を放つ柄本時生と、物語に深みを与える実力派俳優が揃った。

 6月12日(月)、完成披露試写会舞台挨拶を実施。主演の瀧内公美をはじめ、光石 研、高良健吾、柄本時生、そして廣木隆一監督が登壇した。

緊張した面持ちをしながら、瀧内、光石、高良、柄本、廣木隆一監督が登壇。客席からの温かい拍手に迎えられ、瀧内は「初めまして。今日のような晴れた日に、この作品を観ていただけることが嬉しいです」と挨拶。続いて光石が「今日はありがとうございます。何かを感じてくれたらどうぞ宣伝してください」と挨拶。高良は万感の表情で「小説になる5年ぐらい前から監督がやろうとしていたことを知っているので、今日ここでようやく観てもらえることが嬉しいです」と挨拶。柄本も「映画は人に観てもらえることが良いことだと思います。よかったらぜひ宣伝してください」、そして、廣木隆一監督は「こんなに早く映画化することができて興奮しております。ありがとうございます」と力強く挨拶をした。

 オーディションで本作のヒロインに抜擢された瀧内は「難しい作品に挑むことになったなと思いました。オーディションを受けた当時は、自分のことを信じられなくてもうダメだと思っていた時で、実家に帰ろうかなとも考えていた。そんな時に(廣木監督に)出会えてよかったです。廣木監督の現場は大変厳しいと聞いていたけれど、すごく優しくて、ほんとうに優しくって(笑)、“ありのままでいい、その場にいればいい”ということを言葉でいろいろと説明はしないけど、教えてくれました。(本作の撮影を通して)力まず、自然にいれられるようになったと思います」と、初めての廣木監督の現場を振り返った。

 何度も「監督は優しい方だった」と言う瀧内に対し、司会や他キャストからは「そんなに言うと、逆に嘘みたいだよ」と突っ込む一幕も。そんな瀧内に対して廣木監督は「実家に帰った方が幸せだったかもよ!?」と茶目っ気たっぷりに返答。

 父親役を演じ、共演シーンが多かった光石は「(瀧内さんは)本当に頑張っていました!」と温かい眼差しで讃えていた。廣木監督とは3度目のタッグを組んだ光石は本作の役作りに対して、「東京での垢を落として挑まないといけないと思った。いわきの土とか空気、廣木監督やスタッフ、現地の方々に助けられた」と語ると、廣木監督は「信頼感バッチリでした! (瀧内さんを)よく見守っていてくれました」と感謝の気持ちを述べた。

 10代の頃から廣木監督の作品に出演してきた高良は「廣木監督の作品に出られることが嬉しい」と満面の笑みで語り、本作で演じたデリヘルのドライバー役に関しては、「廣木組にはデリヘルに詳しい人が多いので、いろいろ教えてもらいました。みんなでも行きましたよね」と仰天発言。焦る廣木監督を横目に「嘘ですよ」とフォロー。公私共に仲の良い廣木監督は「健吾はめっちゃ上手くなった!! (本作でも)存在感がある。瀧内のダメなところを健吾が救ってくれたと思う」と高良を絶賛するも、瀧内への辛辣な発言に柄本からは「きつい! 厳しすぎるよ」との声が。そんな柄本は廣木監督の現場に対して「何をやってもいいから、とても緊張感があるけれど、映画の現場にいるなぁということを感じられます。(廣木監督は)思いついた時に急に“時生、何もしなくていいよ”と言ってくれて、的確なアドバイスをしてくれる。中学生の頃から知っているけど、廣木監督の現場に入るといつも緊張する。凄さを感じている」と尊敬の念を込めて語った。

 本作では、週末になると東京に来てデリヘルのアルバイトをしているという秘密を抱えた主人が登場することにちなみ、「実は私は……」という知られていない一面を告白することに。

 瀧内は「マネージャーさんにもいろいろと聞いてみたのですが、写真だけ見ると怖い、無口そうな印象があるみたいです。実際に会うと、明るい、おしゃべりですねと言われます」と、役のイメージとは異なる明るいキャラクターであると自身の印象を語る。高良からも「撮影の時は、ちびまる子ちゃんの野口さんみたいな影のある人だったけど、試写会が終わった後に会ったら元気そうでホッとしました。闇の深い人なんだと思っていました」と笑いながら振り返った。

 共演シーンが少なかった柄本は「瀧内さんとは同い年なこともあり、すぐに仲良くなれました。(知り合った当初から)明るい人だと思っていましたよ。自分の出ない日にも現場にいたので、偉いなとも思っていました」と瀧内の印象を語った。

 強面の印象がある光石は「瀧内さんにも“怖い”と言われたんだけど、本当は愉快な人なんだよ!」と明るく答えると、瀧内は「光石さんは犬が大好きで、共演した子犬をすごくかわいがっていた」という意外な一面を暴露。

 高良と柄本は「実はお酒が飲めない」という回答を。九州出身の高良は「すごい酒豪だと思われているけど、下戸です。飲むと思われているので、いろいろな種類のお酒をもらうけど、飲めないんです。すぐ顔が真っ赤になってしまう」と告白。柄本も「いつもコーラばかり飲んでいる。健吾くんがお酒を飲んでいるのを見た時はショックだった」と話すと、高良は「無理して1杯は飲むようにしているんです。でも本当はウーロン茶ばっかり。カルピスチューハイ薄めぐらいで良いんです」と答えた。廣木監督は「厳しそうに見えて実は優しいんだよ!」と力を込めて答えるも、キャストからは微妙な反応で、困惑の表情に。

 最後に廣木監督から本作について「一般の方には初めて観ていただくので、どのように受け取られるのか心配ですが、いっぱいメッセージを詰め込んだので、ぜひとも映画の中から感じ取ってもらえたら嬉しいです!」と締めくくり、イベントは終了した。



(オフィシャル素材提供)



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