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『しゃぼん玉』ワールドプレミア上映会

2017-02-18 更新

林 遣都、東 伸児監督、柴犬チョコ

しゃぼん玉shabondama

配給:スタイルジャム
2017年3月4日(土)より、シネスイッチ銀座ほか全国公開
© 2016「しゃぼん玉」製作委員会

  3月4日(土)より公開となる『しゃぼん玉』ワールドプレミア上映会がシネスイッチ銀座にて行われた。主演の林 遣都と、東 伸児監督、スペシャルゲストとして本編にも登場する柴犬チョコが登壇、市原悦子からのサプライズ演出もあった。

 本作は直木賞受賞作家であり、数々のベストセラー小説を手掛ける乃南アサが手がけた同名の小説をもとにした作品。記念すべき世界初の上映を迎え、東 伸児監督、主演の林 遣都が撮影現場の様子や、この日は病気療養のため欠席した共演者の市原悦子との撮影秘話を語った。


東 伸児監督: 乃南アサさんの「しゃぼん玉」という原作を読んだのがちょうど4年前になります。映画化の権利が取れるかどうかもわからない、お金が集まるのかどうかもわからないといって、シナリオを書きはじめて、4年経って、今ここでやっと皆さんに観ていただけることになったことを、本当に嬉しく思っております。今日はありがとうございます。

林 遣都: 乃南アサさんの感動のベストセラー小説を映画化ということで、今回参加させていただきました。伊豆見翔人という、とても切なく、一筋縄ではいかない、難しい役をやらせていただきました。とても苦労したんですが、監督の強い思いに応えられるよう、一生懸命取り組みました。今日観ていただいて、良かったと思われたら、周りの大切な方に勧めてください。今日はよろしくお願いします。

MC: 東監督、この作品が劇場長編デビュー作ですが、今のお気持ちはいかがですか?

東 伸児監督: 特別に考えていることは何もないんですね。確かに、この世界に入る時に、映画監督になりたいな、自分みたいな者でも映画監督を目指してもいいのかな、って思っていたんですけど。長い時間は経ちましたが、よく映画に辿り着いたなとは思うんですけど、その程度で。特別、人がいないところで「ガッツポーツ」したりとか、そういう考えはなかったです。

MC: 林さん、東監督とのお仕事はいかがでしたか?

林 遣都: 最初にお会いした時に、ずっと温め続けている作品で、監督の思い、翔人に対する思い、どういうイメージというのを、最初に全部お話しさせていただいて。現場に入ってからも、いつ心が揺らぐのか、どう変化していくのか、椎葉村に行って市原さんたちとお会いしてみないと分からないことがあったんですけど、監督が一番の相談相手というか。監督と一緒に一人の人物を作っていけたかなという感触がありますね。

MC: 東監督、宮崎県県北の椎葉村を舞台にした映画で、実際の撮影も椎葉村を含め宮崎県北でロケを行っていますが、今回の撮影の難しさを教えて下さい。

東 伸児監督: 映画も原作通りで、林くんの演じる翔人という若者が、市原さんのご老人の家に転がり込むんですけど、基本はずっと一人でいるんですね。起きた時にはおばあちゃんは仕事に行っていて、ずっと家にいない。夜ご飯は食べるけど別に会話があるわけではない。ずーっと家でぼーっとしているだけなんですけど、その中でだんだん、彼が変わっていく、というのを、セリフもない、何もしないっていう中で、皆さんに感じてもらわなければいけないというのが、とっても難しかったです。

MC: 林さんは、今回市原悦子さんという素晴らしい女優さんと共演しておりますが、市原さんの印象をお聞かせ下さい。

林 遣都: 俳優をやっていく上で「武器」となるような、「武器」として残るような役でしたね。撮影中、市原さんは常に翔人として接してくださっていました。僕がずっと感情を込め続けられるよう、本当にスマおばあちゃんとして接してくれて、最初は緊張してたんですけれど、市原さんのおかげでぶつかっていくことが出来ました。あとは現場で、実際に、ちょっと離れたところで市原さんのお芝居を見ているだけで、一瞬一瞬圧倒されて、感動してしまうというか、本当見ているだけで貴重な時間でした。

MC: ありがとうございます。では、ここで林さんに少しプライベートなことを伺いたいと思います、林さんのお母さんやおばあちゃんとの思い出等は、何かありますでしょうか? また、林さんの実のお母さんやおばあちゃんと、映画に出てくるスマというおばあちゃん、 どこかに通っているところなどありましたでしょうか?

林 遣都: 母方も父方のおばあちゃんも両方亡くなっているんですけど、母親もこなだ話した時に言っていたのは、やっぱり子供というのは、どんなに辛いことがあっても救いで、特別なものだと言っていて。愛情深い家族の中で育ったんだなと思いました。今回椎葉村で周りの方たちと接して、スマおばあちゃんと接していたりして、家族のこととか自然に思い出していました。

MC: ここで、今日のサプライズ、今日は舞台挨拶に参加できなかった、市原悦子さんからの生声メッセージを頂いております。


■市原悦子 ボイスメッセージ

 みなさんこんにちは、市原悦子です。本日は映画『しゃぼん玉』ワールドプレミアにお越しいただきありがとうございます。
 撮影で行った椎葉村(しいばそん)では、現地の皆様の料理を楽しみながら、宮崎の自然を感じながら、撮影に参加することができました。
 綿引さんのお出になった場面は、編集にキレがあって、良かったですね。んふ。相島さんは、こわい役者さんねえ、ご活躍ください。林さんとの共演は、忘れられないものになりました。これからどんな役をなさるのでしょう、楽しみです。監督の東さんとプロデューサーの豊山さん、そしてスタッフの皆様には、とことんお世話になりました。ありがとうございました。素晴らしい映画を完成させて、おめでとうございます。


林 遣都: え! 声なんですね!(涙目)正直、自分のところで何を言われるのかというとこでドキドキしていて、周りの方のところは聞いていませんでした(笑)。本当に現場では「坊、坊」って、翔人として接していただいて、特に僕自身の話とかはしていなかったので、今初めて「林さんとの時間」という風に言っていただけ、ただただ嬉しいです。

東 伸児監督: 市原さんに名前を言われると、本当背筋がすっと伸びる感じがします。今日ロビーで、市原さんにメッセージが書けるようになっているんですね。市原さんって、ああ見えて、結構乙女なので、皆さんが今日「映画が面白かった」とか、「市原さん素敵でした」という風に書いていただけると、すぐ元気になると思いますので、市原さんに応援のメッセージをよろしくお願いいたします。


MC: 本日は、なんともうひとつサプライズをご用意しています! 今日は、実は林 遣都さんには内緒で、大事な共演者を椎葉村からお呼びしています。誰だと思います?

林 遣都: サプライズ、バレンタインですか(笑)? えー誰? いっぱいいらっしゃるんで。椎葉村のお母さんですか? 違うんですか?

MC: 映画では市原悦子さん演じるスマの飼い犬ゴンを演じたチョコちゃんです。

林 遣都: わーーー! わーー! わーーーー! チョコ!!! 覚えてる? 覚えてる? もう大好きでした。本当に素晴らしかったです。奇跡的なお芝居がいっぱいありました。

東 伸児監督: 舞台の椎葉村というのは、宮崎の山の中で、日本最大秘境のひとつで、そんな秘境みたいなところに東京からプロの動物を連れていけないので、近所に犬はいないか探していたら、チョコしかいなかったんです(笑)。女の子だって今知りました(笑)。

MC: トレーニングされていないワンちゃんなんですよね?

飼い主の方: 2歳なんですが、のびのびと育てています。実は、乃南さんが取材にいらしたときに、いろいろお手伝いさせていただいて、まさか自分の飼い犬が映画に出演できるとは思っていませんでした(笑)。

林 遣都: お久しぶり(笑)。あとでゆっくり堪能します。しっかり覚えています。顔つきと、劇中で僕が罵倒するんですけど、本当に僕が演じた翔人に一つのきっかけを与えてくれる重要な役どころでもあるので。こんな愛らしい子で、本当に一緒にお芝居できて、すごくいい気持ちでやれました。

MC: 最後にひと言お願いいたします。

東 伸児監督: 「しゃぼん玉」というタイトルにどうも違和感があり、なんでこのタイトルをつけたんだろうなと思って、映画を作っていました。しゃぼん玉はそこにいたいと思っていても、そこに留まりたいと思っていても、地面についた瞬間消えちゃいます。だから風に吹かれて漂うしかない。そう思ったら、「しゃぼん玉」というタイトルが腑に落ちました。そんな“しゃぼん玉”のような林くん演じる翔人がどう変わっていくのかを見ていただければと思います。

林 遣都: 実際、出来上がった映画を観させていただいて、ありきたりな言葉になってしまうかと思うのですが、血は繋がっていなくても、人ってかけがえのない関係性を築けるし、どんなことがあっても、出会うべく人がいるっていうか。本当に大切な人って誰なんだろうと気づかせてくれる、映画なんじゃないかなと。そういうことも見つめ直せる映画です。


 市原悦子のメッセージに感動し、涙ぐむ林とその後に登壇したチョコに会場全体が癒される舞台挨拶となった。


映画『しゃぼん玉』

 (2016年、日本、上映時間:108分)

 ■原作:乃南アサ「しゃぼん玉」(新潮文庫刊)
 ■監督::東 伸児
 ■主題歌:秦 基博「アイ(弾き語りVersion)」(OFFICE AUGUSTA)
 ■出演:林 遣都、藤井美菜、相島一之、綿引勝彦、市原悦子ほか
 ■制作プロダクション:エスプリ
 ■配給:スタイルジャム

 ■公開:2017年3月4日(土)より、シネスイッチ銀座ほか全国公開

 © 2016「しゃぼん玉」製作委員会

オフィシャル・サイト
 http://www.shabondama.jp (外部サイト)


(オフィシャル素材提供)



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