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2016-11-09 更新
遠藤憲一、水野真紀、近藤明男監督
配給:新日本映画社
TOHO シネマズ上田、長野グランドシネマズ、佐久アムシネマ、 松本シネマライツにて絶賛公開中! 12月17日(土)より有楽町スバル座ほか全国順次公開!!
© 2016「うさぎ追いし-山極勝三郎物語-」製作委員会
長野県上田市が生んだ偉人、日本が誇る人工癌研究の先駆者・山極勝三郎。その生きざまに迫る珠玉のヒューマンドラマ『うさぎ追いし 山極勝三郎物語』の全国公開に先駆け、長野県での先行公開を記念して、主演の遠藤憲一、水野真紀、近藤明男監督が、山極勝三郎が眠る墓に映画の完成を報告するとともに、TOHO シネマズ上田にて初日舞台挨拶を行った。
舞台挨拶冒頭で、「自分は若い時、人を殺す役ばかり演じてきました(笑)」と場内の笑いを誘った遠藤。実在した病理学者・山極勝三郎を演じてみての役への取り組み方や苦労したことを聞かれると、「人の命を救うため、癌研究に自分の命をも捧げた第一人者です。まさか山極さんも21世紀に入って、自分(遠藤)みたいな人間に演じられるとは思っていなかったと思います。自分でもまさかこういう役を演じるとは夢にも思っていませんでした。プロデューサー、監督と脚本の段階で何度も話し合い、全力投球で演じた作品です」とコメント。勝三郎の妻・かね子を演じた水野は「今まで悪役をたくさんやってきた遠藤さんが、とても知的な山極勝三郎になりきっているところを間近で見ることができて嬉しかったです」と遠藤を称賛。
また、撮影時のエピソードやこだわった点を聞かれた近藤監督は「実在した立派な方のストーリーですから、どうしても堅くなってしまったり、つまらなくなってしまうようなことは避けたかった。勝三郎をとにかく遠藤さんに演じてもらいたくて、3年くらい前からオファーしていました。プロデューサーとともにキャスティングに命をかけていた」とコメント。
映画の役柄に因んで、人工癌発見のために約2年間もかけてうさぎの耳にひたすらコールタールを塗り続けた勝三郎のように、昔からこれだけはやり続けていることはありますか?との質問に、遠藤は「採用されるかされないかは別として、後悔しないように、撮影現場で思い立ったことは必ず口に出して言うことにしています」と明かした。また、勝三郎を支え続けた芯の強い妻・かね子を例にあげて、水野自身はどのような妻なのかとの質問に、「ある漫画のセリフに“相手の成長をとめるような愛し方はするな”という言葉があったのを思い出しました。思う存分勝三郎に研究をさせたことから、きっとかね子もそういう気持ちだったのだと思います。私自身、夫が仕事人として輝くためにはどうしたらいいのかを考えた時、仕事に集中させるためには放っておくことが一番だと思っています」とコメント。
最後に、遠藤は「今の映画では珍しく、漫画原作に逃げず、アクションに逃げず、笑いに逃げず、涙に逃げず、とにかく“どストレート”な、これぞ“ザ・日本映画”というような、昔懐かしい日本映画ができました。たまにはこういった作品もいいのではないでしょうか。ぜひお楽しみください!」、水野は「直球で勝負する映画だと思っています。おじいちゃんからお孫さんまで、三世代で安心して楽しんでもらえる作品です。観終わったあとは、人が生きていくということはどういうことなのか、と考えさせられる映画です」と映画のアピールをして締めくくった。会場が舞台となった長野県上田市ということもあり、満員御礼の熱気ある舞台挨拶となった。
映画 『うさぎ追いし 山極勝三郎物語』
(2017年、日本、上映時間:111分)
■ストーリー:
江戸から明治への転換期。上田藩の下級武士の家系に生まれ育った山本勝三郎(遠藤憲一)は16歳のときに、東京で町医者を開業する山極吉哉(横光克彦)の後継ぎとなるべく、親友の金子滋次郎(豊原功補)とともに上京。
吉哉の娘・かね子(水野真紀)の婿養子に入る。やがて、東京帝国大学の医科に入学し、猛勉強を続けた勝三郎は、臨床医ではなく、病理学の道へ進むことを決心する。
数年後、32歳で東京大学教授に昇進した勝三郎は、かね子との間に3人の子を授かり、幸せの絶頂だった。
しかし、そんな勝三郎を結核が襲う。
病を患いながらも勝三郎がすべてを尽くした研究は「癌刺激説」の証明であった。
それは、「癌を作ることができれば、癌は治せる」という信念のもと、うさぎの耳にあらゆる手段で刺激を加え続けることで人工癌が出来るか……というものである。
助手の市川厚一(岡部 尚)とともにさまざまな悪戦苦闘を乗り越え、人工癌の実験は進められていく。
果たして実験は成功を遂げることが出来るのか――。
■監督:近藤明男
■プロデューサー:永井正夫
■出演:遠藤憲一、水野真紀、豊原功輔、岡部 尚、高橋惠子、北大路欣也、横光克彦、緒方美穂、尾崎右宗、秋月成美、森日菜美、古今亭文菊、白川和子、三上 寛ほか
■配給・宣伝:新日本映画社
© 2016「うさぎ追いし-山極勝三郎物語-」製作委員会
オフィシャル・サイト: usagioishi.jp (外部サイト)
(オフィシャル素材提供)
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