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舞台挨拶・イベント

トップページ > 舞台挨拶・イベント > 『ジムノペディに乱れる』第21回釜山国際映画祭ワールドプレミア!

『ジムノペディに乱れる』
第21回釜山国際映画祭ワールドプレミア!

2016-10-08 更新

行定 勲監督、板尾創路、芦那すみれ、岡村いずみ

ジムノペディに乱れるnikkatsu-yukisada

配給:日活
2016年11月26日(土)より新宿武蔵野館ほか順次公開
© 2016日活

 現地日程10月6日から10月15日まで韓国・釜山で開催されている第21回釜山国際映画祭「ミッドナイト・パッション部門」に行定 勲監督初のロマンポルノ作品『ジムノペディに乱れる』が正式招待され、10月7日(金)、ワールドプレミアとなる公式上映が行われた。

 本作は、今年2016年に、製作開始から45周年を迎える、日活ロマンポルノのリブートプロジェクトの一環で製作された作品。行定 勲監督のほか塩田明彦監督、白石和彌監督、園 子温監督、中田秀夫監督ら第一線で活躍する監督陣が、完全オリジナルの新作を28年ぶりに撮りおろす。先日行われた第69回ロカルノ国際映画祭にて塩田明彦監督作品『風に濡れた女』が、ロマンポルノとして初めて国際映画祭のコンペティション部門へ招待され「若手審査員賞」を受賞するなど国内外から注目が集まっている。

nikkatsu-yukisada 10月7日、映画祭のオープンステージにて、監督・キャストを迎えてトークイベントが行われ、またミッドナイト・パッション部門でワールドプレミアとなる公式上映が行われた。ワールドプレミアには、3階まで席がある840人収容の劇場を満席にする観客が訪れ、韓国でも人気のある行定 勲監督の最新作に期待するファンの熱気に迎えられ、舞台挨拶を行った。

 韓国では、今年5月に日活ロマンポルノをメインのプログラムとした「ロポクラシックフィルムフェスティバル」と呼ばれる特集上映が行われ、性的な表現や規制に厳しい韓国で、初めて大々的に行われたロマンポルノの特集上映ということで、韓国国内でも大きな話題となった。その状況で、ロマンポルノ自体にも注目が高まっていることもあり、トークイベントや公式上映の会場には熱狂的な映画ファンが集まり、大盛況となった。

nikkatsu-yukisada 公式上映には、キム・ギドク監督、映画プロデューサーのアン・ドンギュなど韓国映画関係者が来場。本作を鑑賞したキム・ギドク監督は「10分に1度、濡れ場を入れなければいけないルールがあったそうですが、全く飽きさせず美しい物語に仕上がっていると思いました。芦那すみれさん、岡村いずみさんほか女優陣は、女性がもつエネルギーを感じさせられるキャラクターでとても好感をもちました。日活ロマンポルノのことは知っています。とても面白い企画ですよね。もし機会があれば監督をしてみたいです」と本作を絶賛し、ロマンポルノを監督することへの意欲も示していた。

 公式上映では、本作のほか同映画祭に招待されている、塩田明彦監督『風に濡れた女』、中田秀夫監督『ホワイトリリー』も上映され、ロマンポルノ開始当時の1970年代に行われていた、3本立ての公開形態で上映された。早朝4時まで続いた上映会中は、常時、笑いやどよめきが起き、観客は、今回のロマンポルノリブートプロジェクトで作られた新作の多様性を楽しんでいた。


<ワールドプレミア上映/舞台挨拶コメント>

nikkatsu-yukisada行定 勲監督: アンニョンハセヨ。今年も無事釜山に来ることができて、うれしく思っています。客席をみるとキム・ギドク監督や、映画プロデューサーのアン・ドンギュさんが観てくれているようですね。
 ロマンポルノは70年代~80年代にあった映画レーベルのひとつで、10分に一度、セクシャルなシーンがあれば、基本何をしても良いという自由さは、今も表現者たちに大きな影響を与えています。その現代版として、今回リブートされました。僕は『ジムノペディに乱れる』で、ポルノではなく官能的なラブストーリーを撮ったと思っています。

板尾創路: アンニョンハセヨ、板尾創路です。古谷という映画監督役でこの作品に出演しました。セックスシーンが多い作品ですが、素晴らしいラブストーリーになっているので特に女性に観ていただきたいと思っています。かなりモテるキャラクターなので、演じるうえでは女性の母性本能をくすぐるにはどうしたらいいかということを研究しました。

(演じるうえで、映画監督・古谷と監督・行定 勲のつながりを意識したか、と聞かれ)監督は、僕をイメージして脚本を書いてくれたと思うのですが、僕は、たぶん監督をイメージして演じていたんじゃないかと思います。
 往年の俳優さんたちにずっと、成人映画の仕事がきたらやっておけと言われていたので、今回のオファーを受けたときはすぐにこの作品に参加しようときめました。僕は韓国映画が大好きで、その韓国の地でワールドプレミア上映ができて光栄です。

nikkatsu-yukisada芦那すみれ: 去年は観客として、この映画祭に参加していましたが、今年は女優として参加することができてとても嬉しいです。
 私は人間の本質を描く上で、性の描写はとても重要な要素だと思っています。このロマンポルノリブートプロジェクトを通して、もっと自由な表現が広がることを期待しています。(※流暢な韓国語で挨拶。)

岡村いずみ: 私も一肌脱いでこの作品に参加させていただきましたが、すごく綺麗に撮っていただいてとてもうれしいです。この作品には、女性の美しさが表現されていると思います。
 初めての映画祭で、3階席までお客さんが埋まっていてとてもうれしいです。



(オフィシャル素材提供)



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