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舞台挨拶・イベント

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『続・深夜食堂』公開記念舞台挨拶

2016-11-25 更新

小林 薫、安藤玉恵、宇野祥平、金子清文、須藤理彩、小林麻子、吉本菜穂子
オダギリジョー、松岡錠司監督

続・深夜食堂meshiya

配給:東映
大ヒット上映中!!
© 2016安倍夜郎・小学館/「続・深夜食堂」製作委員会

 安倍夜郎原作、日本を代表する国民的「食」コミック「深夜食堂」(ビッグコミックオリジナル)。その映画化第二弾、『続・深夜食堂』が大ヒット上映中だ。原作もドラマ・シリーズ、映画も中国、韓国、台湾などアジアでの人気を集め、本作も海外での公開が続々と決定。

 11月24日(木)、映画の公開を記念して舞台挨拶付上映会が実施された。マスター役の小林 薫はじめ、ドラマ・シリーズでおなじみの常連客、安藤玉恵、宇野祥平、金子清文、須藤理彩、小林麻子、吉本菜穂子、オダギリジョーが集まり、これまで「深夜食堂」シリーズを応援してくれている観客に向けて感謝の言葉を伝えたほか、本作で描かれているような自身の周りであった“心に沁みるエピソード”などを語り、「深夜食堂」の世界観を表すべく、特製ビールピッチャーを持って乾杯の画作りもした。


 映画が公開されて3週目に突入したこの日、ステージ上には実際に撮影で使われた「めしや」ののれんが設置され、小林 薫や常連客のメンバー、監督らがのれんをくぐりながら観客の前に登場。主演の小林 薫は「11月としては50数年ぶりに雪が降ったということで、こんなにたくさん来てくれているとは思わなかった。感謝でいっぱいです」と駆け付けた観客にお礼を述べ、松岡監督も「ここまで強い拍手をいただいたのはここ最近ないですね。ものすごくうれしいです」と笑顔で挨拶。さらに「割と早めからお腹が鳴ると思うんですけど、皆さん同じ現象だと思うので、気になさらないでいてほしいなと。お腹が鳴るところは人それぞれだけど、笑うところやちょっとしんみりするところは、みんな(同じところで)一斉にリアクションする。そういうのは今の日本映画でまれだと思うので、見ず知らずの人たちと肩を寄せ合って、まさに“めしや”のカウンターのようなを体験してほしいです」と今から観る人たちに向けてメッセージを送った。

 すでに映画を観た人からは「それぞれいろいろな人生を歩んできた女性たちが魅力的」という声も上がっている中、ストリッパーのマリリンを演じた安藤玉恵は心にしみたエピソードとして、「自分と同じ年くらいのアラフォーの女性・さおり(小島 聖)が15歳くらい年下の若くてかっこいい男性・清太(池松壮亮)に好かれるというお話があって、すごくいいなと思った」と「焼うどん」のエピソードを挙げた。続く、お茶漬けシスターズのメンバーの須藤理沙が「豚汁定食」のエピソードについて「渡辺美佐子さんのお話が大好きで。親子の話でもあるんですけど、常連客のおせっかいな感じも色濃く出ているなって。(オダギリ演じる)小暮さんの粋な計らいでいい場面もあるので、すごく好きです」と語ると、同じくお茶漬けシスターズのメンバーの小林麻子も「(渡辺が)80代であんなにいきいきとされていてものすごく励みにもなったし、自分も80代になった時にあんなふうに生きれたらいいなって」と先輩女優への憧れを口にした。

 観ている人の心に沁みる、温かいエピソードも多い本作にかけて、「これまでの人生でほっこりするエピソードは?」という質問には、小道役の宇野祥平が「近所にいるお地蔵さんの前を毎日通っていて、夏はTシャツ、春はカーディガン、冬はジャンパーを着ているんですけど、今日通ったら、ニット帽は被ってるのに裸だったんです」と独特のほっこりエピソードを展開。会場も温かい笑いに包まれた。

 小暮役のオダギリジョーは、「(ほっこりするエピソードを)ずっと考えてたんですけど1つも見つからなくて。実は今日すごく二日酔いなんですよ。トイレで吐いたくらい。今からごはんの映画を観るのに申し訳ない」とマイペースに話を続けようとしていた。見かねた監督が「慎重に話してね(笑)」と制止しようとするも、この後オダギリのトークが止まることはなく、独自のほっこりエピソードに会場を巻き込んでいた。

 日本では絶賛公開中だが、これから台湾、韓国、香港と世界でも続々公開が決まっている。松岡監督は「日本独自の話を作ってるつもりなんですけど、言語も食文化も違うアジア圏で評価が高いのはうれしい。でもなぜだろうというのは数年あって。(前作で)上海とソウルに行ったけど、客層が若い人から年配の方までと世代を超えている。地味で、日本的で劇的なことが起こらなくても、ちゃんと見てくれている人がいるんだなと、どんな作品でもあるわけじゃないし、この映画はまさしくそうなんだと肌で感じた」と感慨深げに語った。

 監督の話を受けるように、小林 薫が「息子の彼女の話や、終活に近い年齢の人が胸に刺さった人生の棘を何かのきっかけに取ってみたいとか、市井の人たちにとってみたら、そういうものが一番大きなドラマになっていると思う。同じように共感できるような映画が1つくらいあってもいいと思う」としみじみ。さらに「そういう意味では松岡監督は2作目でプレッシャーがかかると思うけど、評判がいいと調子に乗るから立ち振る舞いが気になっちゃう(笑)。けど、こういう風に評判が良くて、アジアでも公開されるというのを聞いていると調子に乗ってもいいのかなって」と茶化しながらも松岡監督を称えると、監督も「そういうの、いいから(笑)」と照れ臭そうにしつつもしっかり笑顔だった。

 松岡監督と、小林 薫に常連客たち、すっかり気心の知れたメンバーによるトークに、終始和やかムードの舞台挨拶となった。



(オフィシャル素材提供)



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