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舞台挨拶・イベント

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『海すずめ』初日舞台挨拶

2016-07-04 更新

武田梨奈、小林 豊、内藤剛志、岡田奈々、目黒祐樹、吉行和子、大森研一監督

海すずめumisuzume

配給:アークエンタテインメント
有楽町スバル座ほか全国ロードショー中
© 2016「海すずめ」製作委員会

 愛媛県の宇和島市を舞台に、自転車で市民に本を届ける図書館の自転車課の人々の姿を描いた映画『海すずめ』が7月2日(土)に公開を迎え、主演の武田梨奈をはじめ、小林 豊、内藤剛志、岡田奈々、目黒祐樹、吉行和子、大森研一監督が有楽町スバル座(東京・有楽町)にて行われた初回上映後の舞台挨拶に登壇した。

 大きな拍手と歓声に迎えられた登壇陣一同、ようやく公開を迎えて観客に作品を届けることができて満面の笑み! 大森監督は「3年ほど前から宇和島市をはじめ、多くの皆さんに支えていただき、ようやく完成し、ようやく公開を迎えて嬉しいです」と万感の思いを口にする。武田も「人と人の輪をテーマにした作品ですが、現実でもそれが大切だと実感した」と充実の表情で思いのたけを語った。

 昨年の9月に約3週間、当地に滞在し撮影が行われたが、武田をはじめキャスト陣から出てくる思い出は食べ物の話ばかり……? 武田、小林らは撮影がオフの日は、自転車であちこちを巡ったそう。小林は「食べ歩きツアーでいろんなところに行きました! 商店街はほぼ食べつくしたし、3キロ太りました(笑)」と振り返る。

 武田も「誰に見せるでもないのに食レポしてました(笑)」と述懐。目黒が「差し入れで現場に常に愛媛みかんがありました」と語れば、武田が「1日15個くらい食べてました」と明かすなど、舞台挨拶ももはや食レポ状態! 現地で食べたもののベスト3を尋ねられると、小林が「じゃこ天にじゃこカツ、刺身を使った鯛めし! それからみかんですね!」と語り、これに一同「うんうん」とうなずいていた。

 内藤と岡田は、武田演じる雀の両親を演じたが、内藤は岡田を見やり「昔、恋人だったんです(笑)!」と驚愕の告白!? それは2人が出演した1983年公開の映画『オキナワの少年』の中でのことだが、内藤は「(当時の恋人同士の)役がまだ残っていた」とスムーズに夫婦役になれたとニッコリ。岡田はかつての恋人(?)を見やり「全然、お変わりなくてびっくりしました」と嬉しそうに語っていた。

 また、吉行は離島の九島に住むトメを演じ、雀との交流が描かれたが、撮影を楽しんだようで「こういうのだったら、年をとってもいいなと思いました。瀬戸内海が好きなんですが、撮影当時はまだあったフェリーに乗って島に行き、のどかでいい気分でした」と微笑む。武田も「安心感があって、包み込んでくださいました。肩の力を抜いてました」とリラックスして撮影に臨めたと明かした。

 ちなみに、地元の宇和島では先日、宇和島市と九島を結ぶ九島大橋が開通。これに伴い、新たに開設された展望所は映画にちなんで「海すずめ展望所」と名付けられた。武田、小林、大森監督は開所式に出席し、テープカットと記念の植樹を行なった。武田は「名前がずっと残るというのは本当にありがたいこと!」と感激を口にする。監督はこの時のエピソードとして「植樹であんずの木を植えたんですが、小林くんは『植毛してきました』と言った(笑)」と暴露し、劇場は大爆笑に包まれた。


 最後に改めて武田は「撮影中、大きなハプニングもあって『もう撮れないかも』と思った瞬間もありました。そんな時、内藤が『こういう時だからこそ団結しよう』と仰ってくださりました。映画でも、あきらめなければチャンスは来るということが描かれてますが、まさにそうやって完成した映画です!」と語り、地元の宇和島に伝わる“伊達の一本締め”で舞台挨拶を締めくくった。


映画 『海すずめ』


 【ストーリー】
 愛媛県宇和島市。小説家デビューを果たすものの2作目の小説が書けない主人公の赤松雀(武田梨奈)は、地元に戻り図書館の自転車課(自転車で図書を運ぶ)で働き始める。共に働くのは元ロードレーサーの岡崎(小林 豊)とアルバイトで嫌味な上司の娘・ハナ。
 ある日、本の常連客であるトメ(吉行和子)から「もともと現在の市立図書館の前には、空襲で全焼した私立伊達図書館があった」(史実)ということとトメ自身も戦前はそこで働いていたことを教えられる。
 そんな最中、街は“伊達400年祭の武者行列”で使用される着物の刺繍模様の復元するための資料「御家伝来の本」を探して騒ぎとなっていた。一方で、図書館では自転車課の廃止案が浮上していることも発覚。雀は資料となる本を求めて、そして自転車課廃止を阻止するべく走り出す。
 はたして刺繍図録は見つかるのか? 図書館自転車課の存続は? そして がむしゃらに走り続ける雀は、新たな小説執筆へ歩み出すことができるのか!?

(2016年、日本、上映時間:108分)

■監督・脚本:大森研一
■主題歌「ただいま。」植村花菜(キングレコード) ■出演:武田梨奈、小林 豊、内藤剛志、岡田奈々、目黒祐樹、吉行和子ほか

配給:アークエンタテインメント
  有楽町スバル座ほか全国ロードショー中

 © 2016「海すずめ」製作委員会

オフィシャル・サイト
umisuzume.com (外部サイト)



(オフィシャル素材提供)



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