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舞台挨拶・イベント

トップページ > 舞台挨拶・イベント > 『シェル・コレクター』第45回ロッテルダム国際映画祭 ワールドプレミア

『シェル・コレクター』
第45回ロッテルダム国際映画祭 ワールドプレミア

2016-02-02 更新

リリー・フランキー、橋本 愛、牧野 貴(抽象映像監督)、坪田義史監督

シェル・コレクターschellcollector

配給:ビターズ・エンド
2月27日(土)より、東京:テアトル新宿、沖縄:桜坂劇場他全国順次ロードショー!
© 2016 Shell Collector LLC(USA)、『シェル・コレクター』製作委員会

 この度、日米合作、リリー・フランキー15年ぶりの単独主演最新作『シェル・コレクター』が、先月27日から開催中の第45回ロッテルダム国際映画祭Bright Future部門に本作が正式出品され、主演のリリー・フランキー、共演の橋本愛、そして坪田義史監督、抽象映像監督を務めた牧野 貴が本映画祭に参加した。

 1月31日(※現地時間)日曜日の19:15という映画祭のなかでも最も注目度の高い上映時間帯にワールドプレミアを迎えた『シェル・コレクター』。会場のPathe(パテ)は満席、地元ロッテルダムの観客だけでなく、各国映画祭のディレクターやプロデューサー、そしてキャスト・ファンのアジアの観客など幅広い観客を集め、本作への注目度の高さを示した。

schellcollector 上映前の舞台挨拶に坪田監督、リリー・フランキー、橋本 愛、牧野 貴の4人が登壇。リリー・フランキーはスーツ姿、橋本 愛は黒地にシルバーの花柄の和風なワンピースのドレスに赤いウィッグで登壇。北野 武を世界に紹介したことで知られる著名な映画評論家であるトニー・レインズの司会によって、それぞれが紹介された。

 坪田監督は「ロッテルダム映画祭は2回目ですが、作品を創るごとに招待していただいて、とても幸せな気分です。この映画は盲目の貝類学者が自然への畏怖を感じる映画ですので、観客の皆さんにも何かを感じ取っていただければと思います」と挨拶。

schellcollector リリー・フランキーは「この映画は監督の妄想世界を映像化しまして、観たら不思議な気分になられるかもしれません。外は雨が降っておりまして、最後まで観ていただけると、雨も止んでいるかもしれません。最後まで頑張ってみてください」。

 橋本 愛は「この作品は日本でもすごく稀有な作品となったと思いますので、観終わったあとにちょっとびっくりされるかと思いますが、ぜひ最後の言葉にできない余韻まで楽しんでいただけると幸いです」と、観客に向けて、それぞれの思いを語った。


schellcollector 上映後のQ&Aでは司会のトニー・レインズから、今年のロッテルダム国際映画祭にはリリー・フランキーの出演作が3本招待されていることに触れ(『シェル・コレクター』『恋人たち』『トイレのピエタ』)他の2本では非常に嫌な人を演じているが、本作で盲目役を演じることの難しさはどういうものだったかという質問が投げかけられた。

 それに対しリリー・フランキーは「盲目役は盲目指導の人もいたので難しくはなかったが、それよりも本作はCG全盛の時代に反してアナログな撮りかたで、実際に水中5メートルもぐって演技をしなければならないことが一番大変だった」と答えた。

 Q&Aの最後には、ロッテルダム国際映画祭のシンボルマークである虎のイラストが入ったチョコレートが、トニー・レインズより坪田監督とリリー・フランキーに手渡された。

schellcollector ロビーでは、リリー・フランキーのファンの女性が駆け寄って話しかける姿も見られ、日本映画の秀作への出演を続けているリリー・フランキーの国際的な存在感を示した。

 また、フォトコールには、劇中にも出演しジム・ジャームッシュ作品のプロデューサーを長年務めたジム・スタークも駆けつけ、久しぶりの再会に笑顔がはじけた。

schellcollector リリー・フランキー、橋本 愛ともにロッテルダム国際映画祭への参加は初めて。

 リリー・フランキーは『ぐるりのこと。』でベルリン国際映画祭、『そして父になる』でカンヌ国際映画祭、『野火』でヴェネチア国際映画祭と世界三大映画祭を経験済み、橋本 愛は主演作『リトル・フォレスト』で、2015年ベルリン国際映画祭で海外映画祭へ初参加、『シェル・コレクター』で2度目の海外映画祭への参加となる

 本作は、ピューリッツァー賞受賞作家アンソニー・ドーアの同名小説を原作に、デビュー作『美代子阿佐ヶ谷気分』が各国の映画祭で絶賛され、2012年文化庁在外芸術家派遣によりニューヨークでも活躍してきた坪田義史監督が、舞台を沖縄に置き換え、オール沖縄ロケで撮影した。厭世的生活を送る主人公の盲目の貝類学者にリリー・フランキーを迎え、寺島しのぶ、池松壮亮、橋本 愛といった豪華共演者が脇を固める。坪田義史監督作品は前作『美代子阿佐ヶ谷気分』も第39回ロッテルダム国際映画祭コンペティション部門に出品され大きな評価を受けている。また、本作で抽象映像監督を務めた牧野 貴の短編「cinema concret」が、短編部門のタイガーアワードコンペに出品。1/30、31に上映された。


◆ロッテルダム国際映画祭

 オランダのロッテルダムで開催される映画祭。今年で45回目を迎え、世界各国からインディペンデント映画や実験映画、視覚芸術分野における新たな才能を発掘し次々と世に輩出する、国際映画祭の中でも権威ある映画祭のひとつ。

 『シェル・コレクター』が正式出品されるBright Future部門は、映像的に革新的かつ固有の個性を持つ映画作家の作品(1本目および2本目までの監督作に限る)をセレクションする部門で、今後の活躍が期待される才能豊かな監督の作品が例年上映されている。


(オフィシャル素材提供)



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