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『合葬』初日舞台挨拶イベント

2015-09-26 更新

柳楽優弥、瀬戸康史、岡山天音、オダギリジョー、小林達夫監督

合葬gassou

配給:松竹メディア事業部
新宿ピカデリーほか全国ロードショー中
© 2015 杉浦日向子・MS.HS/「合葬」製作委員会

 モントリオール世界映画祭に正式招待された話題作『合葬』が9月26日に初日を迎え、新宿ピカデリーにて監督&キャストによる舞台挨拶が行われた。モントリオール世界映画祭に参加した瀬戸康史からはキャストにモントリオールならではの面白いお土産がサプライズで渡された。

 幕末、最後の将軍・徳川慶喜と江戸の町の治安を目的に結成された「彰義隊」に身を投じ、激動の時代を懸命に生きた若者たちを描いた映画『合葬』。将軍・徳川慶喜に心酔し彰義隊に身を投じる若者、秋津極役を演じた柳楽優弥、養父の死をきっかけに、極の勧めで彰義隊に入隊する吉森柾之助を演じた瀬戸康史、柾之助と極の幼馴染でふたりが彰義隊に入隊することに意義を唱える福原悌二郎役の岡山天音、彰義隊内の穏健派で血気盛んな若い隊士たちの暴走をおさえようとする森篤之進を演じたオダギリジョーの豪華キャスト4人と小林達夫監督が登場! 会場から大きな拍手で迎えられた。

 トークでは柳楽の高校時代のカリスマがオダギリジョーだったと衝撃告白。瀬戸がモントリオール世界映画祭に参加した際に買ってきたお土産を3人のキャスト陣に渡すというサプライズでは、珍しいセレクトに方々からツッコミが入り、会場は笑いの渦に包まれた。


MC: 一言ずつご挨拶をお願いいたします。

柳楽優弥: 僕にとって初めての時代劇で、素晴らしい原作で、いろいろなチャレンジが出来ました。瀬戸さんとW主演をはらせていただきました。皆さんの印象に残るシーンが1つでもあればうれしいです。

瀬戸康史: 過去に犠牲になった若者たちが本作のテーマでもあると思いますが、現代を生きる僕らにも似たような境遇の方がいるかもしれません。僕が演じる柾之助は迷いフラフラしている役で、こういう人を以前はネガティブに捉えていたのですが、演じてみて、これこそ人間らしいという思いに変わりました。

岡山天音: いつもは自分の役だけでいっぱいいっぱいになるのですが、この作品は現代を生きる大勢の人に届いてほしいと思いながら演じました。なので、今日は多くのお客さんに観てもらえてうれしいです。

オダギリジョー: 初めて台本を読んだとき素晴らしいと思いました。撮影スケジュールは強硬でしたが、ぜひ参加したいと思いました。出来上がったものは台本以上に面白く、今までの時代劇の枠にとらわれない映画になっていて、いろんな人に観てもらえると確信しました。本日は初日なので、皆さんの力を借りて、広がってくれたらと思います。

小林達夫監督: 京都の撮影所で、ベテランのスタッフに囲まれ力を借りながら、撮影しました。伝統と新しい感性の融合が画面から表れていればと思います。

MC: 極の役作りをする際、監督から言われたこと、アドバイス等ありましたでしょうか? 影中の何かエピソードがあったら教えてください。

柳楽優弥: 監督からカリスマ性がほしいと言われまして……意識して出せるものじゃないです(笑)。いろんなカリスマをネットで検索したりもしました。みなさん不思議とにじみ出るものですよね。ちなみに僕の高校時代のカリスマはオダギリジョーさんです! 近くでとても刺激を受けました。演じる上で影響も受けて、役柄での関係性としてもそのまま憧れの対象として出しても成立するので、組み合わせました。

オダギリジョー: (カリスマと聞いて)目が泳いでいるから嘘でしょ(笑)?

MC: 彰義隊の隊士役の三人の中で、瀬戸さんが一番お兄さんではありましたが、ほぼ皆さん同世代になります。一緒に仕事をされて知った、柳楽さん、岡山さんの意外な一面などありましたか?

瀬戸康史: 天音くんは役柄ぴったりで、勢いがある。柳楽くんと木刀で戦うシーンではセットを壊してたぐらい(笑)。柳楽くんはボケたがり。一見寡黙なイメージがあるのに、ボソっとボケて、「今ボケましたぜ」という顔をする、そのギャップにキュンとします。

MC: 殺陣のシーンがとても本格的でした。どの位の期間、殺陣を学んだのでしょうか?

岡山天音: 殺陣の練習は当日だけだったので、テンパっていっぱい壊してしまいました(笑)。彰義隊を演じるみんなからは“破壊神”というあだ名を付けられました。苦い思い出です(笑)。

MC: 劇中では若い隊士たちを諌めるリーダー的存在を演じられましたが、撮影現場で若いキャストのみなさんへは先輩としてアドバイスなどされたのでしょうか? また、長編映画初監督である小林監督の演出はいかがでしたか?

オダギリジョー: リーダー的な部分は欠片もなかったのですが(笑)、僕は撮影に4日間参加して、それだけなのに風邪をひいて声が出なくなってしまい、あとでアフレコし直しました。その姿から、皆さんは「風邪をひいてはいけない」「体調管理に気をつける」ことを学んでくれたのではないでしょうか(笑)? 小林監督は、スタッフがベテランばかりでやりにくかったことも多かったのではと思いますが、自分が撮りたいものを撮っていてすごいと思いました。ぶつかり合いも映画の良さだと思います。

MC: 生と死の動乱の時代を描いた時代劇を作られた上で、一番意識したこと、苦労された点は何ですか?

gassou小林達夫監督: 昔の名作と呼ばれる時代劇をたくさん観てきて憧れていました。いざ自分で撮ろうと思うと難しいところがたくさんありました。それでも自分にしか出来ないものを作ろうと思いました。触覚やにおいなど、現代人にも通じる感覚を入れる演出などもこだわりました。

MC: 本作は今年のモントリオール世界映画祭のコンペティション部門に出品され、公式上映には瀬戸さんと小林監督が参加されました。瀬戸さんは、フランス語でスピーチをし、現地の人々とも交流され大きな反響がございましたが、瀬戸さんから共演者の御三方にお土産があるようです。

オダギリジョー: これスタッフが仕込んだんじゃなくて、瀬戸さんが実際に歩いて探したそうですよ。

 瀬戸が3人にお土産を渡す。

gassouMC: オダギリさんにはモントリオールの名物メープルシロップ、柳楽さんには最近お料理をよくされるということでエプロン、岡山さんには寒い冬を乗り越えて頂きたいとカナダではとてもポピュラーな動物であるラクーンをモチーフにした帽子です。みなさん、このお土産いかがですか?

オダギリジョー: (瀬戸さん「カリスマに変なものは贈れないので」とメープルシロップを渡すと)うわー甘いもの大の苦手(笑)。いやビンを飾っておきます!

柳楽優弥: 最近料理をするんですよ。(エプロンをつけながら)めちゃくちゃ嬉しい。こういう体を目指そうかな(笑)。

岡山天音: (帽子を見て)かぶる機会があるかな?(実際かぶってみて)似合います? (ゲスト陣「かぶったらカリスマ性が出る(笑)!」)


(オフィシャル素材提供)



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