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作品紹介

2015-09-26 更新


合葬gassou
© 2015 杉浦日向子・MS.HS/「合葬」製作委員会



イントロダクション

 原作は今年没後10年となる漫画家・杉浦日向子が1982~83年にかけて、いまや伝説の漫画雑誌「ガロ」に連載し、日本漫画家協会賞優秀賞を受賞した同名の傑作漫画(ちくま文庫収録)。江戸風俗研究家、文筆家としても活躍し、80年代に巻き起こった「江戸ブーム」の一躍を担った杉浦は生前、日本史でよく語られる「江戸時代の封建国家から明治時代の近代国家への脱皮」が、必ずしも歓迎ムード一辺倒だったわけではなく、それまでの江戸の風俗・文化を片っ端から破壊し、大衆の不安を煽った点をも鋭く指摘していた。当初、民衆たちから歓迎されていた彰義隊が変貌していった裏にどのような時代の変化があり、無垢な若者たちが、その渦に呑み込まれていったのはなぜだったのか? また、そのような空気は戦後の日本社会にもどこかで共通するものではないのだろうか? 杉浦漫画ならではの透徹した視点から見えてくる幕末社会の空気感は発表当時大きな反響を巻き起こした。

gassou 主演は、存在感のある俳優として評価が高い柳楽優弥と、今年デビュー10周年を迎え、ますますの飛躍を見せる瀬戸康史の二人が務める。そして、二人の幼馴染役として、若手実力派の岡山天音。今最も注目を浴びる20代男優3人が急激な時代の変化に呑み込まれざるをえなかった若者の生き様を生々しく演じている。更に、世界的に活躍する実力派俳優・オダギリジョーや、NHK「まれ」でも好演を見せる最旬若手女優・門脇 麦、「なぞの転校生」の桜井美南とフレッシュな演技派を起用し、個性溢れる共演陣が集結した。これまでの“時代劇”とは一線を画す、現代の若者にも通じるリアルな青春群像を紡ぎ出していく。

 脚本は、映画『ジョゼと虎と魚たち』(03)、TVドラマ「カーネーション」(11)の渡辺あや。そして監督は『少年と町』(07)で京都国際学生映画祭グランプリを受賞し、渡辺脚本の『カントリーガール』(10)でも監督を務めた期待の新鋭、小林達夫。音楽は、まったく新しい音楽ユニットとして、コアな音楽ファンに大注目のASA-CHANG &巡礼。そしてナレーションはカヒミ カリィが担当。異色のコラボがどのようなグルーヴを生み出すのか、映画ファンならずとも目の離せない一作が誕生した!

ストーリー

gassou 鳥羽・伏見の戦い後、将軍の警護および江戸市中の治安維持を目的として有志により結成された「彰義隊」。高い志をもって結成され江戸の民衆からも慕われながらも、幕府の解体とともに反政府的な立場に追いやられてしまった彰義隊は、「新撰組」や「白虎隊」に比べると、これまであまり語られることがなかった。

 『合葬』は、将軍慶喜に熱い忠誠心をも持ち、自らの意思で彰義隊に加わった青年・極と、養子先から追い出され、行くあてもなく赴くままに彰義隊へ入ってしまう柾之助、彰義隊の存在に異を唱えながらもそこに加わらざるをえなかった悌次郎の、切なく揺れ動く若き青年たちの数奇な運命を描いた物語。


(2015年、日本、上映時間:87分)

キャスト&スタッフ

原作:杉浦日向子「合葬」
監督:小林達夫
脚本:渡辺あや
ナレーション:カヒミ カリィ
音楽:ASA-CHANG &巡礼
出演:柳楽優弥、瀬戸康史、岡山天音、門脇 麦、桜井美南、井之脇海、高山侑子、藤原令子、隆 大介、飴屋法水、峯村リエ、小市慢太郎、りりィ、オダギリジョーほか

配給
松竹メディア事業部
新宿ピカデリーほか全国ロードショー中

オフィシャルサイト
GASSOH.JP

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