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作品紹介

トップページ > 作品紹介 さよなら、人類

2015-09-03 更新

原題:A Pigeon Sat on a Branch Reflecting on Existence
さよなら、人類jinrui
© Roy Andersson Filmproduktion AB


イントロダクション

jinrui 2014年のヴェネチア――金獅子を受賞したのは、スウェーデンの巨匠ロイ・アンダーソン監督の『さよなら、人類』だった。「ヴェネチア史上最高の映画!」(ポジティブ誌)、「映画史に名を刻む傑作!」(エル・ムンド紙)など、批評家たちから最も支持され、審査員長を務めた作曲家アレクサンドル・デスプラ(『英国王のスピーチ』『グランド・ブダペスト・ホテル』)は、「哲学的で詩的、それでいて人間的作品だ。驚き、感動、衝撃。私たちが求めていたこれら全てを与えてくれたのは『さよなら、人類』だけだった」とコメントし、絶賛を贈った。

 面白グッズを売り歩くセールスマンコンビ、サムとヨナタンが物語の中心となり、さまざまな人生を目撃する。サムとヨナタンの目を通して映し出されるのは、人類の現在、人類の過去、人類の未来。時代が移り変わっても、人間の本質はそれほど変わらない。喜びと悲しみ、希望と絶望、ユーモアと恐怖を、哲学的視点をスパイスにしてブラックな笑いに包み込む。人間であるがゆえの愚かさ、滑稽さ、哀愁、脆さを苦みとそこはかとない可笑しみ持って描きだす傑作。観る者は、作品の中に、自分と同じ誰かを見つけ出すに違いない。

jinrui 監督は、『散歩する惑星』のヒットで日本でも熱狂的なファンを獲得する、スウェーデンが生んだ映画界、CF界の巨匠ロイ・アンダーソン。全39シーンを、固定キャメラ、1シーン1カットで撮影。CG全盛の時代に、ロケーションはなく巨大なスタジオにセットを組み、マットペイントを多用し、膨大な数のエキストラ(馬も)を登場させ、4年の歳月をかけて創り上げた。徹底的に練られた遠近法の構図や配置、細部にまでこだわった配色や美術、エピソードが絡み合う構成、全てのシーンが計算しつくされ、まるでダイナミックで完璧な動く絵画のようである。精巧を極めた壮大なるアナログ巨編――ロイ・アンダーソンの果てしない創造性に、観る者は圧倒されるに違いない。

ストーリー

jinrui サムとヨナタン――面白グッズを売り歩く冴えないセールスマンコンビ。現代のドン・キホーテとサンチョ・パンサのように、さまざま人たちの人生を目撃する。

 ワインを開けようとして心臓発作で死ぬ夫とそれに気づかない妻、天国に持って行くために宝石の入ったバッグを手放さない臨終の床の老女、現代のバーに立ち寄るスウェーデン国王率いる18世紀の騎馬軍……。

 なにをやっても上手くいかない人たちの哀しくも可笑しな人生。万華鏡のような不思議な世界へ私たちを誘ってくれる。


(2014年、スウェーデン=ノルウェー=フランス=ドイツ、上映時間:100分)

キャスト&スタッフ

監督・脚本:ロイ・アンダーソン
出演:ホルガー・アンダーソン、ニルス・ウェストブロムほか

配給
ビターズ・エンド
YEBISU GARDEN CINEMA他、大ヒット上映中!!

オフィシャルサイト
bitters.co.jp/jinrui/

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