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舞台挨拶・イベント

トップページ > 舞台挨拶・イベント > 『おみおくりの作法』なら国際映画祭ジャパンプレミア&観客賞受賞!

『おみおくりの作法』
なら国際映画祭ジャパンプレミア&観客賞受賞!

2014-09-20 更新

ウベルト・パゾリーニ監督

おみおくりの作法stilllife

配給:ビターズ・エンド
2015年1月、シネスイッチ銀座他全国順次ロードショー!
© Exponential (Still Life) Limited 2012

 第70回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門で監督賞含む4賞ほか、多数の映画祭で数々の賞を受賞しているウベルト・パゾリーニ監督による新作『おみおくりの作法』が、2015年1月シネスイッチ銀座での公開に先立ち、9月12日(金)~15日(月)開催の、なら国際映画祭にて日本初公開された。また、コンペティション部門に出品された本作は、同映画祭にて『観客賞』を受賞した。

 本作は、孤独死した人を見送る仕事をしている寡黙な民生係ジョン・メイが故人の人生を紐解くためイギリス中を旅し、人々と出会う中で、新たな人生を歩みだす姿を繊細な脚本で描いた感動作。監督は『フル・モンティ』や『パルーカヴィル』といった作品を生み出した名プロデューサー、ウベルト・パゾリーニ。主人公ジョン・メイを演じるのは『ワールズエンド 酔っ払いが世界を救う』『思秋期』『戦火の馬』など、イギリスを代表する実力派俳優、エディ・マーサン。几帳面で誠実な民生係という難しい役どころを情感豊かに魅力的に演じている。

 今回『おみおくりの作法』が上映されたのは、「NARAtive コンペティション」で、映画祭のメインプログラムとなる部門。この部門は、世界の新進気鋭の監督による日本初公開作品を集めたコンペだ。このプログラムには、カンヌ、ベルリン、ロッテルダム、ロカルノなどの世界の主要映画祭にて評価を得て来た傑作が集まり、観客やメディアからの注目度も高まった。又、審査員には写真家・プロデューサーとして世界的に有名なルチアーノ・リゴリーニ、実力派俳優である夏木マリ、スペインの映画監督ルイス・ミナロが務めた。

 『おみおくりの作法』の上映は、9月14日(土)・15日(日)に行われ、15日には来日中のウベルト・パゾリーニ監督が上映後に舞台挨拶を行った。当日は、ほぼ満席の場内はエンディングあたりから、すすり泣きする音が聞こえ、上映後に登壇したMCも本作を観かえして感動のあまり泣きながら登場するという一幕も。熱気冷めやらぬ客席からは、「ジョン・メイのキャラクターが魅力的で引き込まれました!」「黒澤明の『生きる』を思い出しました!」「来年の公開が待ち遠しい!」など絶賛の感想が監督に投げかけられた。

 また、同じく15日に行われた受賞発表では、見事、出品8作品中ダントツの票を得て「観客賞」に輝いた。観客のアンケートから決まる「観客賞」。14日、15日ともに回収率は他のどの作品よりも高く、観客の満足度の高さがうかがえた。

stilllife パゾリーニ監督は「ありがとうございます。奈良では見るもの全てが素晴らしく、ここを離れるのが残念に感じます」と笑顔で応え、また地域社会の繋がりについて描いた作品にふれ、「この映画は完成までに2年かかりました。社会というのは弱者をぞんざいに扱うもので、何も言えない死者は一番の弱者です。そのような振る舞いは社会以外の他の面にも反映されていくものだと思います。この映画を各地の映画祭で上映してきて、この映画を見た後にその国で一人でも隣の家のベルを鳴らしてくれればうれしいです」と熱くコメントした。


【なら国際映画祭とは…】

 国内外の優れた映像作品を、奈良から世界に発信することを目的とし開催されている国際映画祭。また、映像文化のみの祭典に留めず、国際交流を促進し、地域の観光振興と経済活性化に寄与し、映画祭から、地域の新しい文化・芸術の創出と人材育成に貢献している。

<映画祭HP> http://nara-iff.jp/2014/


(オフィシャル素材提供)



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